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ensuite Dreamy

 私、甘宮心愛はいつもと変わらず9時前にドリーミーシュガーズ本社へと出勤した。すると、なぜか焼菓子部門の人達が騒がしかった。


 「みんな、何かあったのかしら?」


 「あ、甘宮常務!夏目さんが出勤してこないんです!連絡もつかないですし…あの仕事熱心な夏目さんがこんなこと、おかしいんです!」


 「確かに……おかしいわね?わかったわ、夏目さんの件は私の方で調べておきますからみんなは仕事を始めて」


 「わ、わかりました!」


 (あの夏目さんが…無断欠勤?)


 私は神城凛を責任者として呼ぼうとしていた時から夏目さんの焼菓子の技術は高く評価していて、新入社員だったけれど彼を引き込めた暁には夏目さんをナンバー2として補佐してもらおうと思っていたの。まあ神城凛を呼ぶことができなかったから彼女にはトップとして無理もさせていた面は否めないけれど……とりあえず私は彼女に用意している部屋を覗きに行った。



 「……夏目さん?いたりするかしら?」


 返事はないけれど、なぜか鍵は開いていた。


 「もう、夏目さんったら無用心ね……あれ?いるじゃないの」


 そこには椅子にもたれかかり眠っているような夏目さんの姿があった。


 「夏目さん……もう勤務時間が始まるわよ?……夏目さん?」


 いつもなら何かしらの反応を示すはずの夏目さんは微動だにすることもなく椅子にもたれかかったままだった。流石におかしいと感じた私は彼女のもとへと近づいた、すると……



 「息が……止まってる………っ!?きゅ、救急車を、誰か救急車を呼んでちょうだい!」


 「どうしたんですか常務?」


 「のんびりしてる場合じゃないの!夏目さんが、息をしてないのよ!!」


 私の叫びで尋常じゃない自体を察知した他の社員達の迅速な対応ですぐに病院に運ばれたものの、彼女はすでに息絶えていた。



 「彼女はなんで亡くなったんですか?」


 「はい、検死の結果はですね……苺を食べたことによるアレルギー性疾患ですね」


 「い、苺?…………そういえば夏目さん、苺が好きなのにアレルギーが出ちゃって食べられなくなったって言ってたわね。でもなんでそんな苺を食べたのかしら……」


 「それとですね、衣服のポケットの中から1枚の紙が見つかりまして…」


 「なに?……『Le suivant est toi』……?」


 「そ……それはフランス語で次はあなただという意味になります」


 「なっ……じゃあ夏目さんは誰かに苺を食べさせられて殺されたということ?」


 「そういうことになるかと。ですが、こんなに穏やかな表情で亡くなるのは極めて珍しいですね。逆にアレルギーが出てでも食べたかったのかもしれません」


 その検死官の一言に、私の頭の中では1つのあってはならない可能性がよぎった。


 (まさか……神城、凛?)


 私はその後も夏目さんの葬儀等に参列しながら、その事ばかりを思い浮かべるのだった……

これにて、1章夏目胡桃編は終わりです。次回からは新しい章に移ります。よろしくお願いいたしますm(_ _)m

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