ensuite kurumi rin
(わた……しは、どれだけの時間眠りについていたんだろう……というかここは……どこ?
「……やっと起きたのか、胡桃」
「え……神…城さん……?」
「なんでそんな他人行儀なんだ?もしかして俺が何かやらかしちゃったか?」
「いえ、ただ目の前に凛さんがいるのが嬉しくって」
「何か変な物でも食べたのか?そんな当たり前のことを言ってくるなんて胡桃らしくもない……おっとそうだ。急がないとオープンの時間になるぞ?」
「オープン?」
「おいおい、本当に大丈夫か?今日はPatisserie flanのリニューアルオープンの日なんだからな?まあ無理して倒れられるほうが俺としては困るから休んでても別に構わないけど」
「大丈夫!私は何をやったらいい?」
「そうだな……じゃあこの白苺をカットしてくれ」
「白……苺」
「どうした?」
「ううん、なんでもない!」
ああ、私はずっと憧れていた神城さんと一緒に仕事してるんだ……あれ…どうしてだろう、また眠く……なっ…て……………………)
「こいつ、幸せそうな顔で逝きやがって……でもこいつもまた、あの女の被害者といえるか。まあ俺自身こいつに直接の恨みがあるかといえばそういうわけではなかったんだが、まさか俺に苺のタルトを求めてくるとはな……こいつも心に闇を抱えてたんだな。だから俺はこのタルトに恨みと憎しみに加えて、少しの親愛の情も込めているからな。まあ次の人生がいい人生になることを祈ってやるよ」
俺は、夏目胡桃の亡骸にそう声をかけつつドリーミー前へと彼女を乗せたまま車で向かった。そして、彼女の亡骸をドリーミーの本社屋内の夏目胡桃の私室に安置し1枚の紙を残してその場を去った。
「さあ、憎悪にまみれた殺戮はまだ序章に過ぎないぞ……甘宮心愛……俺が捕まり殺されるのが先かお前が俺の手にかかるのが先か」
「j'ai hâte」