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おいさんの異端日記  作者: おいさん
1/11

一、はじまり

 

 私の出自は、少し特殊だ。


 産まれた頃、余りにも体が弱く、母も衰弱していて、でも幼い兄と父と祖母では日常生活の世話が出来ない、という状態だった最中。


 私と母は、父の弟分的な者の一家に、助けてもらった。


 その一家・・・一族は代々神社を務めていて、その母屋で、私は体が安定するまで、助けてもらっていたのだ。


 産まれてすぐ、死ぬかもしれない。


 そんな、医療も現代のように発達していない状況で、私を救おうとしてくれたのは、ニンゲンだけではなく、カミサマたちや、自然に居る者、その他諸々エトセトラ。


 現在でも、私の親のように皆、『生きろ、活きろ』と助けてくれていて、日々、是、感謝だ。


 感謝はしているが、お陰様で


 ーーー普通のニンゲンには見えないモノが視え

 ーーー普通のニンゲンには聞こえないモノが聴こえ

 ーーー普通のニンゲンにはわからないモノを感じ

 ーーー普通のニンゲンとはまた違う者に私は成った。



 視えたり、聴こえたり、感じたりするモノとは、

 曰く、旧くからヒトは神と呼び、魔と呼び、霊と呼び、妖しと呼び、鬼と呼び、精と呼ぶ、者たち。


 勿論、とても善いモノもいれば、物凄く極悪な奴もいる。


 ニンゲンにも当てはまるが、悪い奴の側には、極力近付かないし、目を向ける事もしないのが一番だ。


 それに、此方の気持ちも意見も聞かず、ただ一方的に己の希望や話を押し付ける奴。

 そいつらも、当たり障りなく、無視スルーが一番。

 例え付いてきても、これはいわゆる付きまといなので、ニンゲンで言えば犯罪・警察案件につき、徹底的に無視スルーすべきなのだ。

 気にかける素振りなんてしたら、奴らの思うツボ。

 悪い奴は一匹いると、そこに悪いのが集まりだす習性があるし。虫以下だと何時も思う。


 それでも、離れずにヤバイ状態なら。


 もしかしたら、奴らの妨害工作があるかもしれないが。


 気力でがんばって、神社へ行って祓うべきだ。


 なお、神仏習合した日本で、カミサマたちの区切りがちゃんとしてないのはアレだが、


 悪いのを祓うのは、神社。

 全てを次の舞台へと、成仏させ(アゲ)るのがお寺さんだ。


 あとは、今ではワールドワイドな感じの世の中なので、


 本来、そのエリア担当だった館の支店ーーつまりは、外国とつくにの教会とか寺院とかその他諸々でも、上記と同様の事が出来るんだと思う。

 その、祓い方や、げ方など、やり方が異なるだけなのだ。




 少し話が逸れたが、私は幼少の頃から、何だか結構特殊な体験ばかりしているみたいだ。

 いわゆる『勘』というものがとても良く、特に自然にまつわる勘は、ある意味第6感とも言えるほどに、当たる。

 いつも、私はそれを『野生の感』と呼んではいるが、この言い回しはニンゲンに伝える時に、相手を安心させる事が出来るので好きなフレーズだ。


 で、だ。


 その野生の感を持ってしても、幼い頃はあまり動きが活発ではなかったから、悪いモノや不思議な事を回避する事が出来ない時もあった。

 それは、都会に住む今でもあるけれど。


 そんな、巻き込まれたような、不思議な出来事を、忘れないように、ここに書き記しておこうと思う。


 ヒトの記憶は、年齢を重ねれば忘れていってしまうものだから。


 そんな事もあった、とあとで振り返る為。


 そして、君を忘れない、と誓った相手の事も。


 忘れないように、思い出せる限り、年齢とか順不同ではあるけれど、記録していく事にする。




 なお、我が家は父方祖母・父・母・兄・私の構成。


 親戚は多数いて、正直思い出すのに苦労するレベルではある。


 父方には同い年のはとこがいる。同じ幼稚園~中学校で育ったが、接点はほぼ無しだ。

 父方の親戚は先生とかお医者様とか、中々すごいラインナップで、特に子供の時にお医者のおじ様がおっかなくて泣きそうだった記憶がある。


 母方は皆、とてもすごい人ばかりで、特にイトコの数がとても多く、その人達の積んだ歴史もすさまじく、そのなかでも一番上のイトコの姉は、実の姉のように色々わかってくれる人だった。


 そして、飼っていた動物は

 実家:柴犬・インコ・鶏・金魚や亀・初代猫・兄の猫・私のハムスターたち・哀れなヤンキー兎・柴Mixのハスキー犬


 自宅:猫・近所にお住まいの猫さんたち・作物盗み部隊(野鳥)・元々この土地にお住まいの蛙とヤモリ・迷ってきた動物たち


 まあ、忘れない為の書き記しなので、追々追加していくかもしれないけれど、ね。




 あと、これを書くかはわからないけれど。


 ニンゲンと、それ以外のモノたちには、明らかに境界があります。

 そして、ニンゲンと等しく、感情を持つモノもいます。


 カミサマは長生きな上とても気難しい所もあるので、丁寧な対応を心がけましょう。

 そう、年配の偉い人を扱うかのように、関わるならば礼節、特に挨拶や感謝は忘れないようにしましょう。


 その他のモノも同様です。


 ただし、時間が経つにつれてその感情を忘れてしまう位なら、最初から関わらないようにした方がいいです。

 いたずらや暇潰し程度で接すれば、相手だって暇じゃないので怒ります。


 特に夏の時期とか、夜中にお邪魔して騒ぐとか、普通に相手の迷惑になるのでやめましょう。

 ニンゲンなら警察案件です。


 そこんとこ、本当に、本当にキチンとして、参拝とかしてください。


 神の怒りは祓えません。


『忘れる』事ができる人間とは違い、自分が死んだ後の何代先までも怒り狂っておわします。


 本当に、冗談では済まされないので、そこんとこ宜しくです。





なお、この物語は半フィクションです。


そして、この記録を日常で真似してはいけません。


確実に変な人と思われます。


その際の苦情・責任は受け付けませんので悪しからず。

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