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女子会+αを楽しみます!

黄髪・・・もといコウちゃんを交えて女子会のはじまりです。


珈琲とアイスが4人分届きました。


「コウも墨花さまに仲良くしていただきたいです!ハナ姉さまとお呼びしてもいいですか?」


きゅるるんっとした効果音でもつきそうな上目遣いの黄髪碧眼の美少女。


くっ・・・

どんなにあざと可愛くても男(の娘)なのよ!


気を許しちゃだめよ、墨花!!


「・・・もちろんです!!!」



あ~~~


小悪魔フェイスがあざと可愛すぎる~~~


あらがえない~~~~~



「うふふ、この姿だとお姉さまがお相手してくださるので嬉しいですわっ。私のことはコウちゃんと呼んでくださいませっ」


とっても可愛い笑顔でコウちゃんがいう。


もともとアイドルヲタクだから、こういうあざとい接触好き~~~~!


「コウさま、ハナさまを揶揄うのはおよしになってくださいませ。」


「は~い」


そういってコウちゃんが冷たいアイスを食べる。

美少女がスイーツを食べる姿、いい・・・!


コウちゃんがチラりとこちらを見るといたずらっぽく笑い、唇を舌で舐める。


ううう!

男なのにー!


かわいければなんでもいいの?!

私のばかばか!

百合に男の娘なんて邪道なのよ!!!


私は気を取り直してアイスを口にいれる。


現代日本と比べると甘さは控えめだが、美味しい。

珈琲もこの世界にきて初めて飲んだが、あまり変わらない味のように思う。

できればミルクをいれたいが、そのようなサービスはないようだ。


「に、苦いわ・・・。」


橙和ちゃん・・・!お子様舌なのね!!かわいい!!!


「あの、橙和ちゃん。苦いのであれば砂糖や牛乳などをいれたらどうでしょうか?甘味がでて飲みやすくなると思いますよ。」


「・・・ハナ姉さま、そのような飲み方をどこで知りましたの?」


「え?えーと本ですわ。私、平民ですから学ぶ機会を逃さないようにしていますの!」


「そうなんですね。ハナ姉さまの知識や視点は素晴らしいですわ。私にもたくさん教えてくださいませね。」


そういってコウちゃんはウェイトレスさんに牛乳と砂糖を持ってくるよう伝える。

コウちゃんは牛乳と砂糖を受け取ると自分の珈琲と一緒に私に渡した。


「ハナ姉さま、コウに飲みやすい珈琲をいれてくださいませ?」


上目遣いでにっこり微笑む小悪魔ちゃん。

いやいや、あなた普通に飲んでたじゃないの!


これは試されてるな~と思いつつ、ほんの少しの砂糖と牛乳をいれる。

珈琲の味の変化を試すくらいならこれくらいで十分だろう。


砂糖と牛乳入りの珈琲をコウちゃんに渡す。


「・・・これは飲みやすくて美味しいですわ。ハナ姉さまってとてもすごいのですね!」


計算されつくした笑顔を向けるコウちゃん。


か~わ~いい~!!!!


うん、私認めるわ!

百合属性に加えて男の娘属性もあるって!!!


「ハナ!私にも作ってくれるかしら?」


橙和ちゃんが私に珈琲を差し出す。


コウちゃんの倍の砂糖と牛乳をいれて渡す。


「・・・まぁ!とっても甘くてまろやかになりましたわ!不思議ですわ!!」


「ふふ、そうでしょう?私は牛乳をいれるのが好きなのです。」


「・・・ハナさま、まるで珈琲を飲みなれているようなお話ぶりですね。」


そういって牛乳をとり、珈琲にいれる緑都江さん。

や、やばい!前世の記憶がするっと言葉に出ちゃった!!!


「うん、たしかに。先ほどよりもまろやかで飲みやすいです。でも、私は何も入れない方がすっきりして好きですね。」


「そ、そうですか。珈琲とは不思議な飲み物ですね!!!私、庶民ですからあまりこのようなものを食べる機会がなくて。頭の中で組み合わせて味を想像するのが趣味でして!お恥ずかしい限りですわ!!」


こ、これでなんとかごまかされてくれ~!!!



「ふふ、そうなのですね。墨染めや泥染めなど博識でいらっしゃいますものね。知識と想像力が素晴らしい才媛の助力が得られるなんてありがたいことです。思いついたことがあればなんでも仰ってくださいね。」


「まぁ、墨染めや泥染めなんて初めて聞きましたわ!ハナ姉さまの知識と想像力を私にも教えてほしいですわ!我が皇国の力をかの国に知らしめるためにもぜひお力沿えを願いたいですわ。」


あー、詰んだ気がするー。


緑都江さんもコウちゃんもインテリ系腹黒キャラっぽい!!

使える奴認定されたな、この感じ。


美味しそうに珈琲もといカフェオレを味わっている橙和ちゃん・・・。

あなたは私の心のオアシスだわ・・・。



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