表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
転生料理人の異世界探求記(旧)  作者: しゃむしぇる
第5章

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

991/1270

師匠との約束

ブックマークやいいね等とても励みになりますのでよろしくお願いいたします。


 寿司に満足した師匠は、次に肉を食べさせてくれとねだってきた。


「さてさて、どんな肉を食わせてくれるんだ?」


「今日は特別なやつを用意しましたよ。今のところ、俺がこの世界で一番美味しいと思ってる肉を用意しました。」


「ほぅ!!それは楽しみだな。ちなみに、その肉はよくあるブランドの牛肉にも、引けを取らないぐらい美味いものか?」


「向こうにあるどんな肉にも、引けを取らないほど美味しいですよ。俺が保証します。」


 そう言いながら、俺はマジックバッグから巨大なサラマンダーの肉の塊を取り出した。


「おぉ!!デカい肉の塊だな!!」


 目をキラキラと輝かせて、宝石のように輝く肉の塊に見入る師匠。そんな彼女に俺は一つ質問を投げかけた。


「師匠、これ何の肉だと思います?」


「何の肉……む、難しい質問だな。少なくとも鳥には見えないが、豚肉……にも見えんな。ということは牛肉か?」


「残念、それも外れです。正解は……()()()()()()っていう魔物の肉でした。」


 魔物の肉と伝えると、師匠は衝撃で目を大きく見開いた。


「ま、魔物の肉が食えるのか!?は、腹を悪くしたりしないのか?」


「大丈夫ですよ。こっちの世界には、ちゃんと魔物の肉を食べる文化はあるんです。」


「そ、そうなのか。」


 そして師匠の前でサラマンダーの肉を切り分けて、カセットコンロで温めたフライパンで焼いていく。


「ふぉ……おぉ〜いい匂いがする。」


 表情を蕩けさせながら、師匠は必死に匂いを嗅ごうと鼻をヒクヒクと動かしている。


「焼き加減はどうします?」


「お、オススメは?」


「レアがいい感じかなって思います。」


「じゃあレアを頼むぞ!!」


「わかりました。」


 高温で両面に焼き色を付けて、すぐに火から離し常温で休ませる。


 そして落ち着いたところで肉を切り分けると、包丁を入れた瞬間に肉汁がジュワッと溢れ出してくる。


 あまりにも食欲をそそるその光景に、師匠は何度も溢れ出しそうになるよだれを、必死に飲み込んでいた。


「今回は肉の味をダイレクトに味わって欲しいので、塩と胡椒だけで味をつけました。」


「わ、わかった。は、はやく食わせてくれ!!」


「熱いかもしれないので、ゆっくり食べてくださいよ?」


 切り分けたサラマンダーのステーキを、師匠の口元に箸で持っていくと、師匠は一口で全部口の中へと入れてしまった。


 そしてそのまま咀嚼する間もなく、カッと大きく目を見開く。


「し、舌ごと溶けた!?」


「ははは、そう錯覚するぐらい口の中で溶けちゃいますよね。」


「こんな肉は初めてだ……。こんなものがこの世界には存在しているのか。」


「もしかすると、もっと美味しい肉がまだあるかもしれません。」


「そいつは楽しみだな……。」


「師匠が死の女神の縛りから解かれたら、みんなで探しに行きましょう。」


 そんな約束を俺は師匠と交わすのだった。



この作品に対する感想、意見などなどお待ちしています。こうしたほうがいいんじゃない?とかそういったものは大歓迎です。単に面白くないとかそういった感想は豆腐メンタルの作者が壊れてしまいますので胸の内にとどめていただければ幸いです。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ