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転生料理人の異世界探求記(旧)  作者: しゃむしぇる
第5章

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静葉へのご褒美

ブックマークやいいね等とても励みになりますのでよろしくお願いいたします。


 ナルダの襲撃のあった夜……俺はいろいろな道具を師匠の幽閉されている部屋へと運んでいた。


「よいしょ……これで最後。」


「おぉ、随分準備するものが多いな。」


「だって、師匠にご褒美って言われたら……こうするしかないんですもん。」


 師匠が普段自分へのご褒美にするもの……それは、高い寿司と、高い肉だった。


「さて……じゃあどっちから食べます?お寿司か、それともお肉か。」


「ではまず寿司の方から頼もうかな。」


「わかりました。」


 師匠の目の前で寿司ネタを切りつけて、握っていく。その最中、師匠があることを問いかけてきた。


「柊、今日のネタは何だ?」


「今日用意したのは、マグロのような味わいのブラックファッティって魚と、ルビーブリム…それとジュエルサーモンを用意しました。」


「ふむふむ、当然だが一つも聞いたことのない魚の名前ばっかりだな。」


「ちなみにどれもこれも、めちゃくちゃ高いお魚ですよ。特にブラックファッティなんかは半端ないです。」


「そ、そうなのか……。」


「ま、師匠のお腹に入らなかった分は、みんなのお腹に入るので、このぐらいの出費は全然問題ないです。」


 みんなもブラックファッティのお寿司とかお刺身大好きだし、食卓に並んだらまず喜ばれるものだからな。


 そしてまずは三種類のお寿司を一貫ずつ用意して、師匠のところへと運んだ。


「師匠、まずはどれから食べます?」


「じゃあまずは、そのマグロみたいな魚から食べさせてくれ。」


「ブラックファッティですね。今回握ったのは、赤身の部分です。」


 ブラックファッティの寿司に醤油をちょんとつけて、師匠の口に近付けた。


「いただきます。あむっ!!」


 勢い良く寿司を食べようとした師匠は、勢い余って俺の指まで口の中に入れてしまう。


「師匠、早く食べたかったのはわかりますけど、俺の指まで食べないでください。」


 第一関節らへんまで入ってしまった指を引き抜くと、師匠は美味しそうに何度も咀嚼してから飲み込んだ。


「はぁ〜……確かにマグロのような味わいだった。それも高級な寿司屋で出てくる、美味いマグロに引けを取らない程美味かった。」


「美味しく食べてくれたなら何よりでした。次はどっちを食べます?」


「オススメはどっちだ?」


「個人的に好きなのは、ジュエルサーモンですね。」


「ではそっちから食べてみよう。」


 そしてジュエルサーモンとルビーブリムも味わいつくし、寿司はひとまず満足といったところで、師匠はいよいよ肉をオーダーしてきた。


この作品に対する感想、意見などなどお待ちしています。こうしたほうがいいんじゃない?とかそういったものは大歓迎です。単に面白くないとかそういった感想は豆腐メンタルの作者が壊れてしまいますので胸の内にとどめていただければ幸いです。

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