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転生料理人の異世界探求記(旧)  作者: しゃむしぇる
第5章

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ヒイラギvsナルダ

ブックマークやいいね等とても励みになりますのでよろしくお願いいたします。


 魔法陣が現れ光を放つと同時に、数多くのそれぞれ違う属性の魔法が、一気にこちらへ向かって放たれた。


「社長、頼むぞ!!」


「わかりました。」


 そしてカリンはリリンの肩に手を置くと、懐から御札のようなものを取り出して何処かへと消えた。


「ん?」


 俺を置いて二人が消えたことに、一瞬ナルダは戸惑いの表情を浮かべた。


「纏い衣……水。」


 幸いなことにブレス系の技は、特にこの空間でも制限を受けていないようで、普段通り使うことはできる。


「ふっ!!」


 飛んでくる魔法を一つ一つ、水で覆って無力化していく。


「なるほど、龍種のブレスは妨害魔法では妨害できないか。良い結果が得られた。」


 そして魔法を全て払いのけ、俺はナルダに向かって問いかける。


「おい、お前……何で女性の体なんだ?」


「ん?くだらない質問だな。そんなことを知って何になる?」


「お前が実験体にしてた男の子が、お前のことを()()()()と言っていたんだ。なのに、今は女性の体……違和感を持たないほうが無理だ。」


 そう、マドゥはナルダのことをおじさんと呼んでいた。だからこいつが空間の切れ目から出てきた時、本当にナルダなのか……目を疑ってしまったのだ。


「あぁ……被検体066のことか?アイツは素直で良い実験体だったな。簡単な嘘で騙せる、馬鹿で単純なやつだった。」


 ケタケタと悪びれもなく笑いながら、そう語った奴の姿を見て、俺は確信した。


「わかった、もう喋らなくて良い。」


 マドゥのことを嘲笑うナルダへ、俺は一気に距離を詰めた。


「お前がナルダってクソ野郎なのは良くわかったよ。」


 纏い衣を水から雷へと変化させ、ナルダの顔面に思い切り拳を叩き込んだ。マトモに入ったその一撃は、ナルダの首から上を消し飛ばしてしまう。


 普通なら即死の一撃だったのだが……。


「んん〜、容赦ない一撃……普通なら即死だった。」


 驚くことに、ナルダはなくなった首から上を即座に再生してみせたのだ。


「なっ!?」


「魔法使いには近接戦闘……悪くない選択肢だ。私以外の者にならば通用しただろう。」


 そう話している最中に、俺の頭上に魔法陣が現れた。


「潰れてみるか?」


 クイッと奴が指を動かすと、巨大な質量が俺の体にのしかかってきた。


「ぐうっ……。」


「まだ龍種を押しつぶしたことはないんだ。お前で実験させてもらおう。」


「ぐぐ……実験実験って、人を物みたいに扱うなっ!!」


 龍桜を使って無理矢理体を動かしながら、手をナルダへと翳す。


「サンダーブレス!!」


 俺の手から放たれた極太のサンダーブレスが、ナルダの体を一瞬にして飲み込んだ。


この作品に対する感想、意見などなどお待ちしています。こうしたほうがいいんじゃない?とかそういったものは大歓迎です。単に面白くないとかそういった感想は豆腐メンタルの作者が壊れてしまいますので胸の内にとどめていただければ幸いです。

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