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転生料理人の異世界探求記(旧)  作者: しゃむしぇる
第5章

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二種類のカルボナーラ

ブックマークやいいね等とても励みになりますのでよろしくお願いいたします。


 師匠からの注文を受けた俺は、早速屋敷に戻ってカルボナーラの調理を始めた。ちなみに今回はパスタということもあって、ドーナが隣で勉強中だ。


「じゃ、今日はカルボナーラを作っていくぞ。ドーナはカルボナーラってどういうパスタなのか、知ってるな?」


「まぁ一応……。」


「じゃあ、カルボナーラの作り方が地域によって違うことも知ってるか?」


「え!?そ、そうなのかい!?」


「意外だったろ?ま、とりあえず今から二種類……本場のカルボナーラと日本で馴染みのあるカルボナーラを作ってみせるから、食べ比べてみると良い。」


 パスタを茹でている間に、二種類のカルボナーラ両方に使うベーコンと玉ねぎを炒め、二つのボウルに均等に分けた。


 そして別々にソースの材料をボウルの中へと投入していく。


「良し、パスタも茹で上がったな。じゃあこれをソースの入ったボウルに入れて、湯煎しながらパスタをソースに絡める。」


 鍋に直接パスタソースを作って、火にかけながら絡めても形にはなるのだが……こうやって予めボウルの中にソースの材料を混ぜておいて、湯煎にかければ滑らかなカルボナーラが出来上がりやすい。


 二種類のカルボナーラを仕上げたところで、ドーナの前に二つ並べてみた。


「さ、違いはわかるかな?」


「う〜ん、微妙にソースの色の濃さが違うし、ソースの量も違うねぇ。」


「うん、じゃあどっちが本場の作り方で作ったカルボナーラか、判別はできるか?」


「……これだけだとちょっとわからないねぇ。」


「それなら食べてみると良い。味もまるっきり違うぞ?」


「うん、わかったよ。……いただきます。」


 二種類のカルボナーラを食べ比べたドーナは、大きく頷きながら、片方のカルボナーラを指差した。


「多分、こっちが本場のカルボナーラだと思う。」


 そしてドーナが指さしたのは、不正解の方のカルボナーラだった。


「残念だけど、不正解だ。」


「えぇ!?じゃ、じゃあこっちが本場のカルボナーラなのかい?」


「そうだ。ちなみにどういう味で判断したんだ?」


「こっちの不正解の方は、全部の材料の味がまとまって感じれたんだよ。でも、本場のやつは卵とチーズが突出してたから……違うのかなって思ったんだ。」


「なるほどな。」


 観点は合ってる。だが、調和した味と突出した味で迷ったんだろうな。


「結果は不正解だったけど、ドーナがどっちが好みかは良くわかったよ。」


 そういう事で今回作るのは、本場のカルボナーラ……ではなく日本でアレンジされたカルボナーラにしよう。


 多分師匠もアレンジされたカルボナーラのほうが、口に合うはずだ。


この作品に対する感想、意見などなどお待ちしています。こうしたほうがいいんじゃない?とかそういったものは大歓迎です。単に面白くないとかそういった感想は豆腐メンタルの作者が壊れてしまいますので胸の内にとどめていただければ幸いです。

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