表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
転生料理人の異世界探求記(旧)  作者: しゃむしぇる
第5章

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

973/1270

神の力の中和

ブックマークやいいね等とても励みになりますのでよろしくお願いいたします。


 師匠が幽閉されたその日から、イリスがずっと忙しなく動いている。それこそ寝る間もなく……。女神だから睡眠はいらないとのことだが、心配だな。


「なぁ、イリス?」


「は、はいっ!!なんでしょう?」


 大量の書類を抱えたイリスが俺の横を通り過ぎようとしたときに、俺は彼女に声をかけた。


「師匠のことを思って、頑張って死の女神との盟約を断ち切ろうとしてくれてる事は、凄くありがたいんだけど……いくら女神で睡眠とかが必要ないからって無理しすぎじゃないか?」


「ふふふ、心配ご無用です。本当に大丈夫ですから。」


 いつもと変わらない笑顔でそう答えてくれたイリス。すると、彼女からこんなお誘いを受けた。


「あ、実は今日から試験的に静葉さんに、神華樹の果実を毎日少しずつ食べさせていこうと思ってて……その立ち合いをお願いできませんか?」


「神華樹の果実を師匠に?」


「はい。私の扱う神気は聖の力……その逆で死の女神が扱う力というのは負の力。神華樹の果実には、私の聖の力がたっぷりと入っています。」


「真逆の力をぶつけて、中和しよう……ってことか?」


「そのとおりです。」


 なるほど、それは効果があるかもしれない。やってみる価値はあるな。


「わかった、じゃあ早速行ってみよう。」


「はいっ!!」


 イリスとともに、師匠が幽閉されている場所へ向かい、監視のエルフに許可をもらってから中へと入った。


「むにゃ…………ん?柊に、イリスかな?」


「おはようございます師匠。ちなみにもうお昼ですよ。」


「ははは、少し惰眠を貪ってしまったようだな。」


「お昼ご飯はお昼ご飯で準備しますけど、その前に……これを食べてみてくれませんか?」


 俺はカットした神華樹の果実をフォークで刺して、師匠の口元へと近付けた。すると、師匠の表情がぐっと強張った。


「ぐっ……な、なんだ?か、体がそれを拒否している。」


「これは、死の女神の力と正反対の私の力を含んだ果実です。食べて頂ければ、きっと……死の女神の力を中和できると思うんです。」


「そ、そうなのか……どおりで私の体が、こ、こんなにも拒否反応を示しているわけだ。」


 すると師匠は、体を震わせながらも閉じようとする口を無理矢理大きく開いた。


「た、食べさせてくれ柊。」


「失礼します。」


 師匠の口の中へ神華樹の果実を入れると、彼女は無理矢理それを強く噛んで飲み込んだ。


 直後、師匠の体に変化が起こる。



この作品に対する感想、意見などなどお待ちしています。こうしたほうがいいんじゃない?とかそういったものは大歓迎です。単に面白くないとかそういった感想は豆腐メンタルの作者が壊れてしまいますので胸の内にとどめていただければ幸いです。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ