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転生料理人の異世界探求記(旧)  作者: しゃむしぇる
第5章

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目覚めたマドゥ

ブックマークやいいね等とても励みになりますのでよろしくお願いいたします。


 マドゥはゆっくりと目を開けると、俺達の方へと視線を向けてきた。それにいち早く反応したのはカリンで、すぐに彼のそばに歩み寄った。


「ま、マドゥや、体は大丈夫か?」


「うん、なんともないよ。」


 心配するカリンに、ケロリとした様子でマドゥは答えた。


「ほ、本当か?違和感を感じたりはしてないか?」


「違和感……あ!!いつもよりなんか……体が元気?かも。」


「うむむむ、元気なのは良いことだが……兎にも角にも少々マドゥの体のことを検査したいのだ。」


「僕を検査するの?どんな検査?」


「魔物化についての検査だ。実は昨日の夜……マドゥに食べてもらった果物は、もしかすると魔物化を治せるかもしれない代物なのだ。」


「……じゃあ僕、もう一回魔物化すればいい?」


「無理にとは言わん。だが、一度確かめる必要があるのだ。」


 カリンが頭を下げてお願いすると、マドゥは一つ大きく頷いた。


「わかった。やってみるよ。」


「よ、良いのか?」


「うん、なんか……僕ね大丈夫な気がするんだ!!」


 そしてマドゥは全身にぐっ……と力を入れる。すると、彼の内にある魔力がざわざわとざわめき、どんどん大きく膨らんでいく。


「んーーーっ!!」


 最後の最後に思い切り力を解放すると、マドゥの頭にポン!!と熊のような丸い耳が生えた。


「「え?」」


 思わず俺とカリンはその変化を見て、素っ頓狂な声を上げてしまった。


「え、えっと……やってみたけど。どう?」


「うむ、鏡を見たほうが早いだろう。」


 カリンが近くにあった四角い鏡を手にとって、マドゥに手渡した。すると、自分の今の姿を見たマドゥはクスクスと笑った。


「あはは、何これ!!シアちゃんみたいになってる!!」


 マドゥの感情の起伏に反応して、頭の熊耳がピコピコと動く。


「これはどうなっているのだ?」


「お、俺も良く分からないです。」


「今確実に分かるのは…………とびっきりマドゥが可愛くなってしまったということだけだな!!」


 にへら……とカリンは親バカ全開の笑顔を浮かべながら、マドゥの頭を撫で回していた。


 後ほど、詳しい検査を行ったところ……マドゥの魔物化というスキルが、まるっきり別のものへと変わっていた事が判明した。


 彼が新たに得たスキル……それは()()()()(神聖)というものだった。



この作品に対する感想、意見などなどお待ちしています。こうしたほうがいいんじゃない?とかそういったものは大歓迎です。単に面白くないとかそういった感想は豆腐メンタルの作者が壊れてしまいますので胸の内にとどめていただければ幸いです。

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