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転生料理人の異世界探求記(旧)  作者: しゃむしぇる
第5章

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マドゥに起こった異変

ブックマークやいいね等とても励みになりますのでよろしくお願いいたします。


 カリンがオムレツを作れるようになったその日の夜……みんなが寝静まった後で、俺は一人久しぶりに晩酌を楽しんでいた。


「ん……相変わらず芋酒は美味しいな。」


 今飲んでいるのは辛口の芋酒のロックだ。俺の口には、この世界のお酒なら一番口に合う。


「ふぅ。」


 一口飲んでから、おつまみに温めた豆腐にネギや生姜といった薬味を、たっぷりと乗せたおつまみを口にする。


「ん〜、ミクモの作った豆腐はやっぱり美味しいな。」


 ミクモの滑らか豆腐は、口どけが本当に滑らかで豆の甘みもしっかりと感じられる。だからこそ、こういう豆腐を美味しく食べるような料理にはもってこいだ。

 近頃気温が低くなってきたように感じるし、そろそろ湯豆腐なんかをやってもいい頃合いだな。


「この一杯で終わりにしておこうか。」


 ロックグラスに入った芋酒をぐいっと飲み干して、満足感に浸っていると、突然勢い良く屋敷の扉がバタン!!と開いた。


「しゃ、社長!?起きているか!?」


 慌てた様子の声を上げながらドタドタと入ってきたのは、カリンだった。


「ど、どうしました?」


「マドゥに不思議な変化が起こったのだ!!と、兎に角ついて来い!!」


「わ、わかりました。」


 食べ終わった食器などをそのままにして、俺は彼女の後をついていく。そして彼女の屋敷の中へと入ると、そこでは……。


「こ、これはいったい……。」


 カリンの屋敷のリビングにあったのは、金色の繭のような何か。


「しゃ、社長……マドゥはどうなってしまったんだ?」


 繭のようなものに寄り添いながら、心配そうにユリが問いかけてくる。


「これは俺にもわからない。でも……悪い気配は感じないな。」


 何か嫌なことが起こる前兆だったら、背中にべっとりと張り付くような嫌な気配を感じるが……この繭からはそんな気配は感じない。

 それどころか、少し暖かさを感じるような気がする。


 その繭に手を触れてみると、突然パキッ……と繭に横一文字に亀裂が入った。


「あっ!?」


 亀裂はどんどん大きく広がっていって、最終的にパラパラと崩れていってしまった。


「マドゥ!!」


 支えるものを失って、落ちそうになったマドゥをカリンが急いで受け止めた。


「ま……ま?」


「そうだ、ママだ!!分かるか?」


「うん……。」


 カリンの顔を見て安心したような表情を浮かべると、マドゥは寝息をたて始めた。


「いったい何が起こったのだ。」


 一先ずマドゥをベッドに寝かせて、彼が目覚めたら色々と確かめることを彼女と約束し、俺は自分の屋敷へと帰った。




この作品に対する感想、意見などなどお待ちしています。こうしたほうがいいんじゃない?とかそういったものは大歓迎です。単に面白くないとかそういった感想は豆腐メンタルの作者が壊れてしまいますので胸の内にとどめていただければ幸いです。

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