表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
転生料理人の異世界探求記(旧)  作者: しゃむしぇる
第5章

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

948/1270

オムライスのお手本

ブックマークやいいね等とても励みになりますのでよろしくお願いいたします。


 オムライスを美味しそうに頬張るマドゥを見て、カリンはむむむ……と唸っていた。


「マドゥの好物がわかったのは良いが、これはなかなか自分で作るのは骨が折れそうだな。」


「良かったら、今度練習にお付き合いしましょうか?」


「いいのか?社長も暇ではないだろう?」


「せっかくなら、マドゥには大好きなものをいつでも食べられるようになってほしいですから。」


「ならばお願いしよう。正直あれは手本無しでできるとは思えないのだ。」


「それじゃあまずは、一回食べて完成形がどんなものか覚えましょうか。」


 これから自分がどんなものを目指して作るのかを知ることで、妥協もしなくなるだろうし、頑張る指標になる。


「うむ、そうだな。では早速いただこう。」


 彼女は、スプーンでデミグラスソースがたっぷりとかかったオムライスをすくい取って、一息で頬張った。


「むぅっ!?な、なんだこれは……舌がとろけるようだ。」


 驚愕しながらも、カリンの食べる手が止まらない。そしてあっという間にオムライスを食べ終えてしまった。


「み、魅惑の食べ物だった……夢中になって食べ進めてしまったぞ。」


「これが目標になるので、しっかりと覚えておいて下さいね。」


「うむ、脳裏に焼き付くほど印象に残った。」


 紙ナプキンで口元を拭きながら、カリンは頷く。


「まずは一度やってみない事には、自分がどこまでこれに近いものを作れるのかわからんな。」


「それじゃあ早速……やってみますか。ちょっとハウスキットからフライパン取ってきますね。」


 みんなの食べた食器を片付けて、俺は屋敷の外へと出た後、ハウスキットを展開する。そして中に入ると……。


「あっ、ひいはい(ヒイラギ)さん。」


「ん?イリスか。」


 ハウスキットの中では、両手に神華樹の果実を抱えて、イリスがそれにかぶりついていた。


「神気の補給か?」


 その問いかけにイリスは何度も頷いた。手にしていた神華樹の果実を食べ終えると、ほぅ……と一つ大きく息を吐いた。


「はぁ〜、神気満タンです!!」


「だいぶこの樹に実る果実も大きくなったな。」


「そうですね、毎日たっぷり私の神気に当てられていますから、ぐんぐん成長してますよ。」


「この果実もう一つもらってもいいかな?」


「全然大丈夫ですよ〜、持って行ってください。」


「助かる。」


 大ぶりな神華樹の果実を、一つもぎ取ってハウスキットの中へとしまい込む。


「あっと、そうだフライパンも探さないと。」


 その後、カリンに渡すフライパンを探し出して、俺は彼女の屋敷へと戻るのだった。



この作品に対する感想、意見などなどお待ちしています。こうしたほうがいいんじゃない?とかそういったものは大歓迎です。単に面白くないとかそういった感想は豆腐メンタルの作者が壊れてしまいますので胸の内にとどめていただければ幸いです。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ