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転生料理人の異世界探求記(旧)  作者: しゃむしぇる
第5章

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マドゥを救う方法

ブックマークやいいね等とても励みになりますのでよろしくお願いいたします。


 カリンにマドゥの母親の診断書を渡した後、俺は彼女にあるお願いをしてみた。


「あの、マドゥの実験記録をもう一回見たいんです。」


「構わんぞ、では此方の屋敷へ参ろう。」


 カリンの屋敷へと招かれると、彼女の部屋へと案内された。そして彼女は厳重な鍵のかけられた箱から、マドゥの実験記録を取り出した。


「好きなだけ目を通すと良い。それで何かマドゥを元に戻せる手がかりが見つかれば大儲けだ。」


「ありがとうございます。」


 カリンから実験記録を受け取って、一枚一枚情報を余すことなく読み取っていく。正直なところ、真剣に読み取るにはかなり精神的にキツイ内容ではある。

 だが、これをしっかりと読み解かないことには、マドゥを元に戻す手がかりは見えてこない。


 そしていよいよ最後の一枚に目を通した時……ある文章が俺の目に留まった。


「ん?被験体066を元に戻したければ、世界樹の果実を食わせろ?」


「あぁ、真実かどうかは分からんがそう書いてある。」


「でも世界樹の果実はこの前……。」


「土に還し、新たな世界樹へと芽吹いたばかりだ。果実が実るには、少なくとも後百年は年月が必要だ。」


「百年、その頃にはマドゥはもう……。」


「あぁ、生きていれば長寿だな。」


 ここに書いてある言葉が真実なのかはわからない。でも唯一頼れそうなものはこれしかない。


「世界樹の果実…………ん?果実?」


 世界樹の果実ではないが、俺も神聖な果実はいくつか持っているぞ。


「確か、まだ残っていたはず。」


 マジックバッグの中へと手を突っ込み、俺は神華樹の果実を取り出した。それを目にしたカリンは首をかしげる。


「社長よ、それは何だ?なにやら凄まじい力を感じるが……。」


「これは神華樹っていう植物の果実です。」


「なっ!?し、神華樹だと!?」


 カリンは神華樹の存在を知っているらしく、めちゃくちゃ驚いていた。


「何故そんな物を社長が持っている!?」


「えっと……たまたまダンジョンの宝箱から種が出てきたんです。で、それを育てて収穫しました。」


「馬鹿な、これはそもそもこの世の物ではない。神の世界の遺物だぞ!?普通の人間に育てられる代物ではないはずだ。」


「じ、実はそれには色々理由があって……。」


 その後、俺は神華樹についてカリンに小一時間ほど質問攻めにされた。


この作品に対する感想、意見などなどお待ちしています。こうしたほうがいいんじゃない?とかそういったものは大歓迎です。単に面白くないとかそういった感想は豆腐メンタルの作者が壊れてしまいますので胸の内にとどめていただければ幸いです。

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