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転生料理人の異世界探求記(旧)  作者: しゃむしぇる
第5章

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同じ料理人として

ブックマークやいいね等とても励みになりますのでよろしくお願いいたします。


 シン達を連れてあのお店の前まで戻ると、シンは不思議そうに店を眺めていた。


「こんなところにも料理を提供する店があったのだな。」


「所謂隠れた名店ってやつだな。めちゃくちゃ美味しい料理があるぞ。」


「ヒイラギがそこまで言うのなら、よほど美味いのだろうな。」


 これから食べる料理を想像したシンは、思わず顔をほころばせる。


「では早速中へ入ろうぞ。」


 ゆっくりと扉を開けて、シンは店の中へと入った。


「お邪魔するのだ。」


「へ?い、いらっしゃいませ……ってこここ、国王様!?」


 丁度料理を盛り付けていた虎の獣人の店主が、突然のシンの来訪にとても驚いている。


「妾もいるぞ。」


「み、ミクモ様にエルフの方々まで……皆さんどうして私の店に?」


「それは俺が皆を呼んだからだな。」


「勇者様……なぜ私なんかにここまでしてくれるのですか?」


「こんなに美味しい料理を作れる料理人が消えてしまうのは、同じ料理人として見過ごせなくてな。」


 そう言うと、店主は今にも涙が溢れそうな目でニコリと笑った。


「ありがとうございます……。」


「さ、そういうわけでみんな分のケーブを頼むよ。とびっきり美味しいやつをな。」


「お任せください!!」


 全員にお水を提供した後、彼はさっきまでの何処か悲しそうだった表情とは一変、やる気に満ちた表情で料理を作っていた。


(このお店に入る時……たくさんの人が俺たちのことを目にしていた。それに国王のシンやミクモが入ったお店ともなれば、注目されるのは間違い無い。後は来てくれたお客さんを、料理でどれだけ魅了できるかが勝負になるな。)


 そんな事を考えながら、お水を飲んでいると……レイの隣に座ったミクモが、レイに話しかけていた。


「そういえば、クリスタルドラゴン……いやレイよ。お主ら二人きりで歩いておったが、何をしていたのじゃ?」


「そんなの決まっているのじゃ、ツガイのオスとメスが二人きりでいる……それすなわち()()()なのじゃ!!」


「……デートじゃと?」


「そうじゃ〜。主と二人きりで……って、むむ?」


 レイはチラリと周りを見渡してみた。


「二人きり……ではないじゃと!?これでは()()()が成立せぬではないかぁ〜!!」


「こ、この後ちゃんと埋め合わせはするから。なっ?」


 ガーン……と音が聞こえそうなほど気分が落ち込んでしまったレイを宥める。


「ぜ、絶対じゃぞ主ぃ。」


「あぁ、約束する。」


「なら構わんのじゃ!!」


「相変わらず気持ちの切り替えは早いのぉ。」


 そんな事を話していると、みんなの元へ続々と出来上がったケーブが運ばれてきた。


この作品に対する感想、意見などなどお待ちしています。こうしたほうがいいんじゃない?とかそういったものは大歓迎です。単に面白くないとかそういった感想は豆腐メンタルの作者が壊れてしまいますので胸の内にとどめていただければ幸いです。

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