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転生料理人の異世界探求記(旧)  作者: しゃむしぇる
第5章

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獣人国魔物生態調査機関最高責任者

ブックマークやいいね等とても励みになりますのでよろしくお願いいたします。


 次に目を開けると、俺たちは獣人族の国の王都の目の前へと転移してきていた。


「さてさて、主の荷物はワシが請け負おうかの。」


「き、気を付けてくれよ?」


「お任せじゃ!!」


 そしてボルトドラゴンの尻尾をレイは鷲掴みにすると、俺の後に続いてズルズルと引きずりながらついてくる。


 当然そんな姿はあっという間に注目の的となり、すぐに獣人族の兵士達が駆け寄ってきた。


「ひ、ヒイラギ様、何事ですか?」


「あぁ、最近話題の凶暴な魔物を食べたドラゴンを生け捕りにできたから、研究機関に運ぼうかなって思ってさ。」


「わ、わかりました。それでは、ここで少しお待ち下さい。すぐに責任者を呼んできますから!!」


 俺たちにここで待つように伝えて、兵士の一人が大通りを急いで駆けていった。


「それじゃあちょっと待っとくか。」


「そうじゃな。ちょうどよい所に椅子もあるしのぉ。」


 ズン……と容赦なくレイはボルトドラゴンの体の上に座る。


「グェッ……。」


 すると、ボルトドラゴンの口から黒い煙とともに、カエルが潰れたような悲鳴が上がった。


「悲鳴を上げられるのであれば、ほどほどに元気じゃな。それともワシが重かったか?もしそうだと言うならば……殺すぞ?」


 目つきを鋭くしながら、ボルトドラゴンを威圧的にレイが見下ろすと、奴は恐怖で体をブルブルと震わせていた。


「レイ、いじめるのはそこまでだ。」


「ふむ、主のお声がかかった故この辺にしてやろう。本来ならば、龍種でこのような無様な姿を晒した愚か者は、この手で殺しているところだ。」


 レイがボルトドラゴンを脅していると、こちらに見知った人物が歩いてきた。


「ほっほっほ、これはまた……とんでもないものを捕まえてきましたな、ヒイラギ様。」


 愉快そうに笑いながら、こちらに歩いてきたのは、魔物肉専門店の店主…ジルだった。


「ジル、久しぶり。」


「えぇ、お久しぶりでございます。」


 こちらにペコリとお辞儀をしたジルの横には、さっき責任者を呼びに行った兵士がいた。


「あれ、もしかして……。」


「ほっほっほ、ヒイラギ様にこちらの顔を見せるのは初めてですな。改めまして自己紹介を……私、魔物肉専門店店主兼、獣人国魔物生態調査機関最高責任者のジルでございます。」


 

この作品に対する感想、意見などなどお待ちしています。こうしたほうがいいんじゃない?とかそういったものは大歓迎です。単に面白くないとかそういった感想は豆腐メンタルの作者が壊れてしまいますので胸の内にとどめていただければ幸いです。

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