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転生料理人の異世界探求記(旧)  作者: しゃむしぇる
第5章

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肉弾戦を制する者

ブックマークやいいね等とても励みになりますのでよろしくお願いいたします。


 ライオンの巨人は着地と同時に、大地を踏み抜きながら一気に加速して再び襲いかかってくる。


「ガァァァァッ!!」


 瞬発力も凄まじく、空いていた距離が一気に潰される。


 だが、俺にとってはその加速の勢いは、いい獲物にしか過ぎない。


「その勢いもらうぞ。」


 前に突き出されたライオンの巨人の腕をそのまま絡め取り、こっちに突っ込んでくる勢いを利用し、背負って投げる。

 投げられた勢いでさらに加速し、ライオンの巨人は頭から地面に叩き付けられた。


 するとピン……と体が硬直し、ピクリとも動かなくなった。


「お見事だ社長。相手の力を利用するとは、なかなか面白い武術を扱うのだな。」


「俺が戦うところ、見たことありませんでしたっけ?」


「情けなく食われそうになった、ユリを助けた場面ならば拝見したぞ。あのときはスキルを使って倒していただろう?」


「たしかそうでしたね。」


「だからてっきり社長は、スキルを駆使して戦うのかと思っていた。故に、肉弾戦にも強いとは意外だったのだ。」


 そう言ってカリンは笑うと、彼女はふと何かに気が付く。


「んん?社長、そいつの横に何か大きな力を秘めたものが転がっているぞ。」


 ライオンの巨人が埋まっているところをよく見てみると、そこには橙色の宝玉が転がっていた。


「これは……宝玉。」


「宝玉?なんだそれは。」


「実は、これも俺のスキルで倒した魔物から、たまにこうやって宝玉が落ちるんです。」


「ほぅ!!それは興味深いぞ!!」


 パチッと目を開けて、カリンは俺が持っている宝玉に釘付けになった。


「これからは、とても強い生命力を感じるぞ。まるで生きているかのようだ。これは宝石として飾るのか?」


「いえ、これは…………()()()()()()。」


「なんだと!?」


 まさかの使い道にカリンは思わず驚いていた。


「これを食うのか!?本当か!?」


「はい。これを食べると、コイツのステータスとかスキルとかが、全部自分のものになるんです。」


「ふむ……。嘘は一つも言っていない。誠というわけか。」


「そんなに疑問なら試しに食べてみますか?味は保証しかねますけど。」


「良いのか?聞けばそれは貴重なものなのだろう?」


「まぁ、貴重ですけど……その分お世話になってますから。良ければ。」


 そしてカリンに宝玉を差し出すと、彼女はそれを受け取って、じっと見つめたあとに口を大きく開けてかぶりついた。


この作品に対する感想、意見などなどお待ちしています。こうしたほうがいいんじゃない?とかそういったものは大歓迎です。単に面白くないとかそういった感想は豆腐メンタルの作者が壊れてしまいますので胸の内にとどめていただければ幸いです。

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