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転生料理人の異世界探求記(旧)  作者: しゃむしぇる
第5章

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禁術使い

ブックマークやいいね等とても励みになりますのでよろしくお願いいたします。


 会議の後、俺はすぐにエルフの国へと戻りカリンの屋敷を訪ねた。そして例の液体を見てもらう。


「ふむ、人間を異形の存在へ変える液体か。確かに、この液体からは嫌な魔力を感じる。」


 瓶に詰まった黒い液体を眺めながら、カリンは言った。


「この魔力は数百年前に一度感じた事があるぞ。」


「本当ですか?」


「あぁ、忌まわしい禁術使い……()()()の魔力に違いない。」


「禁術使いナルダ……そいつはどんな奴だったんですか?」


「此方をも超える、類稀なる天才だ。全ての属性の魔法を極め、禁術をも軽く使いこなす。」


 その説明だけでも、どんなにヤバい奴なのかは容易に想像できる。更にそれだけではないらしく、カリンは説明を続けた。


「あの時代の魔法使い達が禁術と定めた魔法を、まるで息をするかのように扱うナルダを危険と判断し、此方を含め名のある魔法使い達が討伐しようとした……しかし、結果は敗北。此方らが束になってかかろうが、奴の足元にも及ばなかったのだ。」


 悔しそうな表情で、カリンは語った。


「そのナルダって魔法使いの種族は?」


「社長と同じ人間だ。故に本来なら死んでいるはず。しかし、この液体からは確かに奴の魔力を感じる……それも新しいものがな。」


「ってことはつまり……。」


「あぁ、ナルダは間違いなく現代でも生きている。恐らくは禁術の肉体転換を使ってな。」


「その禁術はどんな効果があるんです?」


「その名の通り、自らの肉体を他の肉体へと移す魔法だ。年老いて、死にかけの肉体を他者に押し付けることによって、自分は新しく若い肉体を手に入れ、更に長く生きる。」


 そりゃあ禁術にされるわけだ。もう効果がメチャクチャだ。それを使えば、自分だけは半永久的に生きられる。


「本当は、それを止めるために此方らがナルダを殺すはずだったのだが……。結果はさっきも言った通りだ。」


 これはかなり不味い状況なのかもしれない。そのナルダって奴が作った液体を飲み、新しい腕を生やしていたあの男は、死の女神から直々に力を授かったとか言っていた。

 つまり、この液体が仮にナルダという魔法使いの作ったものであれば、ナルダは死の女神の一味ということになる。


 死の女神の配下なら、この先ぶつかる事もあるだろう。そうなった時、負けないように今のうちに力をつけておく必要があるな。


この作品に対する感想、意見などなどお待ちしています。こうしたほうがいいんじゃない?とかそういったものは大歓迎です。単に面白くないとかそういった感想は豆腐メンタルの作者が壊れてしまいますので胸の内にとどめていただければ幸いです。

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