表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
転生料理人の異世界探求記(旧)  作者: しゃむしぇる
第5章

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

838/1270

イリスの見解

ブックマークやいいね等とても励みになりますのでよろしくお願いいたします。


 フードの女が帰った後、一先ず仕込みを終わらせて俺はイリスとともに彼女のことについて話し合っていた。


「彼女が死の女神の転生者……。」


「イリスから見て、どうだったんだ?」


「底のない闇と負の感情に身も心も包まれているようでした。あれは、死の女神によって作られた感情ではありません。恐らく、彼女自身がもともと抱えていたものだと思います。」


「俺と話していた時はそんな感じはしなかったけどな……。」


「私もそれが不思議でした。彼女はヒイラギさんと話しているときだけは、負の感情が消えていたんです。」


「俺と話しているときだけ……う〜ん、同じ転生者だから話しやすかったのかな?」


「それよりも何か、ヒイラギさんに特別な思いがあるように私は見えました。」


 確かに俺自身、彼女と話している時は何故か他人と話しているような感じはしない。それがどうしてなのかはさっぱりわからないが。


「彼女に関してはわからないことだらけだが……一つだけ、今日わかったことがある。」


「彼女は自分の意志で死の女神に従っているわけではないということですね。」


「あぁ。」


 ただ、彼女を縛り付けていたあの鎖……あれは凶悪なものだった。実はあの時、こっそりブレスオブディザスターで消し飛ばそうとしたのだが、そもそも彼女に辿り着く前に何かに弾かれてしまっていたのだ。


「解決の糸口を見つけられれば、もしかすると死の女神の陣営が一人減らせるかもしれないな。」


「そうですね。きっと簡単なことでは無いでしょうけど……。」


「そうだな。」


 簡単なことじゃないのは、今までだってそうだった。獣人族の国を救ったり、人間の国で革命を起こしたりな。


「ま、あっちにも話のわかるやつがいるってだけで、気持ちがぜんぜん違うよ。」


 そう言ってコーヒーを飲むと、イリスが少し考えながら、フードの女のある行動を不思議がっていた。


「でも、彼女はどうして私に感謝をしたのでしょう……。肉体をこの世に転生させたのは死の女神。私は何もしていないのに。」


「確かにそれも妙だな。」


 あの場から退散するため、イリスの気を逸らしたかった……というわけでもなさそうだった。

 あの深々と頭を下げたお辞儀は……しっかりと感謝の意が込められていたと思う。そうなると、本当にイリスに何かを感謝していたと考えるのが自然か。


 ……やっぱり彼女はわからないな。



この作品に対する感想、意見などなどお待ちしています。こうしたほうがいいんじゃない?とかそういったものは大歓迎です。単に面白くないとかそういった感想は豆腐メンタルの作者が壊れてしまいますので胸の内にとどめていただければ幸いです。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ