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転生料理人の異世界探求記(旧)  作者: しゃむしぇる
第5章

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カリン主催の酒宴

ブックマークやいいね等とても励みになりますのでよろしくお願いいたします。


 ノックされた扉を開けると、そこにはフィースタが立っていた。


「お楽しみの最中失礼します。」


「いやいや、全然大丈夫だから。で、どうしたんだ?」


「カリン様が皆様を招いて酒宴をしたいと仰っているのですが……。」


「わかった。すぐ行くよ。」


 みんなに声をかけると、すぐに準備を整えてぞろぞろと集まってきた。


「あ!!あなたがヒイラギの面倒を見てくれた人よね?」


「そ、そんなに大層なことはしてませんよ。ただ、ご飯を作ったりしていただけです。」


 少し照れながら、フィースタはそう言った。


「謙遜しちゃって〜、後でお話聞かせてね?」


「あ……も、もちろんです。そ、それでは参りましょうか。」


 普段と少し様子の違うフィースタの後に続いて、カリンが酒宴を開いてくれるという場所へと向かう。


「おっ!!社長、そしてそのお仲間の方々……よく参られた。この国で最も美味い酒を用意した故、今宵は存分に楽しんで欲しいぞ。」


「お酒っ!!」


「いいねぇ、こういうめでたい日に飲む酒は格別だよ。」


「二人とも程々にな……。」


 ランとドーナは酔っ払うと、なかなかに扱いが難しいからな。


「お酒は私も飲めるわよ!!」


「お姉様はすぐ酔っ払っちゃうでしょ。」


 そんなツッコミを入れられているリリン。彼女は獣人族の国の宴会で潰れていた前科があるからな。


 たくさん用意されたお酒と、この国ならではの料理にみんなが興奮していると、シアとメリッサの元へカリンが歩み寄ってくる。


「童らも楽しめるように、酒精の入っていない飲み物も用意した。」


「お姉さんありがとう!!」


「ありがと…。」


「おぉ〜!!お姉さんとは……何百年ぶりにそう呼ばれたなぁ。」


 愛おしそうに、カリンはシアとメリッサの事を撫でている。すると、メリッサの頭の上に乗っかっていたハチに気がついた。


「む?そのハチは……。」


「わたしの…はいか。」


「ほぅ!!このハチの主はそなただったのか。つい昨日、世話になったぞ。」


「わたしの…はいか…ゆうのう…ゆうしゅう。」


 嬉しそうにメリッサは誇っている。


 そしてカリンは一人一人と挨拶を交わしていくと……ある一人の前でピタリと固まった。


「むむ!?その魔力……そなたはもしやクリスタルドラゴンではないか?」


「ようやく気づいたかカリンよ。久しぶりじゃなぁ〜。」


「数百年ぶりだぞ!!今は社長と共にいるのだな。」


「主はワシのツガイなのじゃ。」


「なんとなんと!!」


 カリンとレイは知り合いだったらしく、久しぶりの出会いで話に花を咲かせていた。


 ミクモとも知り合いだったし、更にはカリンとまでもしりあいだったとは……レイの人脈は意外と広いのかもしれない。



この作品に対する感想、意見などなどお待ちしています。こうしたほうがいいんじゃない?とかそういったものは大歓迎です。単に面白くないとかそういった感想は豆腐メンタルの作者が壊れてしまいますので胸の内にとどめていただければ幸いです。

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