表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
転生料理人の異世界探求記(旧)  作者: しゃむしぇる
第5章

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

731/1270

収束を迎える事態

ブックマークやいいね等とても励みになりますのでよろしくお願いいたします。


 それから数日の時が流れ、事態はようやく収束の気配を見せつつあった。


 突然の国王の死というニュースで国がざわめき立っている中、エートリヒがついに正統な後継者として名乗りを上げたのだ。彼の後ろにはバイルやカムジン、それにダグラスといった国の重役たちがついているから、彼が国王の座に就くのは時間の問題だろう。


 問題の戦争については、自国で起きた問題を収束させるため白紙になった。


 そして現在、俺とシンは国の重役達とともに円卓を囲んでいた。


「では獣人族側は私たち人間との同盟を望んでいるということでよろしいか?」


 彼の言葉を通訳してやると……。


「うむっ!!」


 カムジンの問いかけにシンは深くうなずいた。言葉は伝わらないようだが、シンがうなずいたのを見て了承しているという意思は、しっかりと彼らに伝わったようだ。


「これからの国のため私は獣人族の国王殿の意向に沿い、新たな国王陛下が決まり次第、獣人族との同盟を結ぶため動きたいと思う。異議のあるものは?」


「「「異議なし。」」」


 カムジンが異議のある者がいないか問いかけると、満場一致で同意ということだった。これでエートリヒが国王になった時、獣人族との同盟が無事に実現するだろう。


「それではこれにて会議を終了します。ご苦労様でした。」


 王城の会議室を出て廊下を歩いている最中、シンが話しかけてきた。


「これでヒイラギの計画通りになったな。」


「そうだな。」


 確かに思い描いていた通りに事態は進んだ。いろいろと予想外のこともあったがな。だが気にかかっていることがある。


 レイに話を聞いたところ、彼女は死の女神の眷属に捕まり、国王のもとへと連れてこられたという話だった。ということは、死んだ国王は死の女神と繋がっていたのは間違いないのだ。

 それなのに、奴らは国王のピンチには駆け付けなかった。単に裏切られたのか?それともこの一連の騒動は、何かの時間稼ぎにすぎなかったのか……それが胸にひどく引っかかっている。


 考えすぎか?いや、だがあいつらが何の目的もなしに行動を起こすとは考えにくい。となれば何か思惑があるはずだ。それが何かは定かではないが……。そんな疑念を抱えたまま、俺とシンは王城を後にした。


この作品に対する感想、意見などなどお待ちしています。こうしたほうがいいんじゃない?とかそういったものは大歓迎です。単に面白くないとかそういった感想は豆腐メンタルの作者が壊れてしまいますので胸の内にとどめていただければ幸いです。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ