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転生料理人の異世界探求記(旧)  作者: しゃむしぇる
第4章

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シンに起きたアクシデント

ブックマークやいいね等とても励みになりますのでよろしくお願いいたします。


 バイル達をハウスキットの中に招き入れ、ひとまず話し合いの場を設けることにした。見たことがない内装に驚いている様子だが、今はそんなことを気にしている場合ではない。


「さて、そちらの方も目覚めたようですし、話し合いを始めましょう……と言いたいところなのですが、まず先に皆さんに紹介したい人がいます。」


 そう言うと、エートリヒが心配そうな表情で問いかけてきた。


「貴公が紹介したい人というのは、あの方のことだろう?大丈夫なのかね?」


「遅かれ早かれ紹介しないといけなかったので……少し予定は早まりましたが、大丈夫です。」


「そうか。では、あの御方を紹介する前に、そこの騎士諸君に先に言っておこう。今から紹介する人物を目にしたら、もう後には引けない……君たちに国王に牙をむく勇気があるかね?」


 エートリヒが騎士たちに問いかけると、少し間を開けてキースが口を開いた。


「未だ……私の大切な部下たちが陛下の魔の手に捕らわれているはずです。私は彼らを見捨てることなんてできません!!たとえ陛下に牙を向けることになったとしても、私は彼らを救いたいんです。」


「じ、自分たちはキース団長についていきますッ!!」


「ふっ…少々野暮な質問だったかな。」


 キース達の意思を聞いたエートリヒは、少し笑いながらこちらを向いて言った。


「では、協力してくれるということでいいんですね?」


「是非にっ……。」


 彼らの意思がここまで確固たるものならば、断る理由はないだろう。


「わかりました、では彼の紹介をしましょう。シン、出てきていいぞ?」


 待機していたはずのシンに声をかけるが、一向に出てくる気配がない。どうしたのかな?疑問に思っていると、ロッカールームの中からシンの声が聞こえた。


「ちょ、ちょっと待ってほしいのだ!!ぐぬぅぅぅぅ……な、なぜ服が入らぬ!?ま、まさか我が太ったというのか!?」


 どうやら着替え中に何らかの事故があったようだ。仕方ない、ちょっと様子を見てくるか。


「すみませんちょっと様子を見てきます。」


 一度席を立ち、シンが入っているロッカールームへと向かった。


 場にヒイラギがいなくなってから、バイルがエートリヒに問いかける。


「オーナルフ、お前は今から出てくる人を知っているようだが……いったい何者なんだ?」


「それは出てきてからのお楽しみ…と言いたいところですが、一つだけお教えしましょう。今から出てくる御方は、ここにいる誰よりもはるかに身分が高いので、言動と立ち振る舞いには気を付けた方が良いかと。」


「オレたちより身分が高いだとっ!?」


「本当にいったい何者なんでしょう…。」


 エートリヒの言葉に頭を悩ませながら、バイル達はヒイラギが入っていったロッカールームを眺めるのだった。



この作品に対する感想、意見などなどお待ちしています。こうしたほうがいいんじゃない?とかそういったものは大歓迎です。単に面白くないとかそういった感想は豆腐メンタルの作者が壊れてしまいますので胸の内にとどめていただければ幸いです。

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