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転生料理人の異世界探求記(旧)  作者: しゃむしぇる
第4章

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スカウト

ブックマークやいいね等とても励みになりますのでよろしくお願いいたします。


 まったく速度を落とすことなく走り続けていたおかげもあって、なんとか夜になる前に中継地点の街にたどり着くことができた。


「もう馬がクタクタだな。まぁこれだけとばしてきたから無理もないか、ゆっくり休めよ。」


 街の宿屋に常設してある馬小屋に馬を入れて、バイルが自らの馬の顔を撫でていた。


「このペースを落とさずに王都に向かえば、後二日ほどでつきそうですね。」


「あぁ、そうだな。」


 カムジンとバイルが話しているなか、こちらにダグラスが歩み寄ってきた。


「先の昼食、あれはなんという料理なんだ?」


「あれは玉子サンドっていう軽食です。お口に合いましたか?」


「合ったもなにも、たかが卵とパンだけであれほど美味い物を作れるとは驚いた。」


 さぞかし美味しかったのか、ダグラスが思い出すような仕草をしながら言った。すると話を聞いていたバイルとカムジンもこちらに向かってきた。


「おいヒイラギ、お前この革命が終わったら屋敷に料理人として仕えないか?お前の料理はいたく気に入ったぞ。」


「バイル殿抜け駆けはよろしくありませんね。どうでしょう、私の屋敷に来ませんか?バイル殿より金は上乗せしますよ?」


「カムジンッ!!貴様ッ……ならばカムジンの更に倍の金を出そう、それならどうだ!!」


 バチバチとバイルとカムジンの間で、激しく火花が散っている。この国に住んでいる料理人からしたら、とても光栄なお誘いだが……。


「大変心苦しいのですが、お断りさせていただきます。」


「「なにッ!?」」


 先程までバチバチとにらみあっていた二人が、同時に俺の方を振り向いた。


「俺にはもう既に料理を食べてくれる人がいるので。」


 この二人の誘いを受けてしまったら、ドーナ達に料理を作ることができなくなってしまう。


「お詫びと言ってはなんですが、良ければ今宵の夜食は俺が作らせてもらいます。それで勘弁してもらえませんか?」


 ついでにシンの紹介もしないといけないしな。ちょうどいい機会だ。


「……そうか、それなら無理に引き込むのは苦だな。」


「そのようですね、ではその代わりにお詫びの夕食の誘いには、是非とも最高のものを所望しますよ。」


「えぇ、もちろんそのつもりです。では、また後程……。」


 彼らに街の外で拠点を作って待っていると伝えて、俺は街の外に出ると、手頃な場所にハウスキットを展開した。


この作品に対する感想、意見などなどお待ちしています。こうしたほうがいいんじゃない?とかそういったものは大歓迎です。単に面白くないとかそういった感想は豆腐メンタルの作者が壊れてしまいますので胸の内にとどめていただければ幸いです。

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