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転生料理人の異世界探求記(旧)  作者: しゃむしぇる
第4章

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一日の始まりは美味しい料理から

ブックマークやいいね等とても励みになりますのでよろしくお願いいたします。


 出来上がった料理を持って、まだ寝ているであろうみんなのもとへと向かうと……。


「皆さん朝ですよ~?起きてくださーい。」


 イリスがみんなのことを起こしていた。そしてイリスに起こされた面々が、まだ重い瞼をこすりながらいつものテーブルへとやってくる。


「ふあぁぁ……お兄さんおはよ~。」


「ぱぱ…おはよ。」


「二人ともおはよう、ご飯できてるから座って待っててくれ。」


「「はぁーい。」」


 もそもそと二人はいつもの席について、目の前に置かれたバラ散らし寿司を眺め始めた。


「ふわあぁぁ、きれ~。」


「いろんないろ…いっぱい。」


 様々な色の材料を、華やかに盛り付けたバラ散らし寿司を見て、シアとメリッサが目を輝かせていた。


「ホントに綺麗に盛り付けるわね~。」


「いつも思うけど、朝からこんなに贅沢な料理ばっかり食べれるって、アタイは本当幸せだよ。」


 そう言われると、嬉しい気持ちになるな。みんなが自分の料理で幸せを感じてくれているのなら、料理人冥利に尽きるというものだ。


「でも、逆にあれよね?ヒイラギの料理を味わっちゃったら、もう他の料理食べれなくなっちゃうわよね。」


 そうぽつりとリリンがつぶやく。そんなことは無いと思うんだが……と思っていると、フレイもリリンに便乗するように言った。


「ホントそうだよ、だってボクらみたいな吸血鬼でも美味しいって思える料理を、こんなに作ってくれるんだもん!!」


「うむ、吸血鬼だけではない。ヒイラギは我ら獣人族の胃袋をも虜にしおった。そんな者の料理を毎日こうやって食べられるのだ、これ以上の至福はあるまい?」


「そ、そんなに褒めちぎられると少し恥ずかしいな……。ま、まぁほらっ、早く食べようじゃないか?冷めちゃうぞ。」


 恥ずかしくなっている気持ちをはぐらかすために、早く食べようと促した。こうでもしないと顔から火が出そうだったからだ。


「冷めるのヤダッ!!早く食べよ?」


「うん…ぱぱ…はやく…いただきます…しよ!」


「あぁ、そうだな。」


 そしていつものように手を合わせると、皆もそれに続き手を合わせた。


「いただきます。」


「「「いただきま〜すっ!!」」」


 今日も美味しい朝食とともに一日が始まった。


この作品に対する感想、意見などなどお待ちしています。こうしたほうがいいんじゃない?とかそういったものは大歓迎です。単に面白くないとかそういった感想は豆腐メンタルの作者が壊れてしまいますので胸の内にとどめていただければ幸いです。

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