一日の始まりは美味しい料理から
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出来上がった料理を持って、まだ寝ているであろうみんなのもとへと向かうと……。
「皆さん朝ですよ~?起きてくださーい。」
イリスがみんなのことを起こしていた。そしてイリスに起こされた面々が、まだ重い瞼をこすりながらいつものテーブルへとやってくる。
「ふあぁぁ……お兄さんおはよ~。」
「ぱぱ…おはよ。」
「二人ともおはよう、ご飯できてるから座って待っててくれ。」
「「はぁーい。」」
もそもそと二人はいつもの席について、目の前に置かれたバラ散らし寿司を眺め始めた。
「ふわあぁぁ、きれ~。」
「いろんないろ…いっぱい。」
様々な色の材料を、華やかに盛り付けたバラ散らし寿司を見て、シアとメリッサが目を輝かせていた。
「ホントに綺麗に盛り付けるわね~。」
「いつも思うけど、朝からこんなに贅沢な料理ばっかり食べれるって、アタイは本当幸せだよ。」
そう言われると、嬉しい気持ちになるな。みんなが自分の料理で幸せを感じてくれているのなら、料理人冥利に尽きるというものだ。
「でも、逆にあれよね?ヒイラギの料理を味わっちゃったら、もう他の料理食べれなくなっちゃうわよね。」
そうぽつりとリリンがつぶやく。そんなことは無いと思うんだが……と思っていると、フレイもリリンに便乗するように言った。
「ホントそうだよ、だってボクらみたいな吸血鬼でも美味しいって思える料理を、こんなに作ってくれるんだもん!!」
「うむ、吸血鬼だけではない。ヒイラギは我ら獣人族の胃袋をも虜にしおった。そんな者の料理を毎日こうやって食べられるのだ、これ以上の至福はあるまい?」
「そ、そんなに褒めちぎられると少し恥ずかしいな……。ま、まぁほらっ、早く食べようじゃないか?冷めちゃうぞ。」
恥ずかしくなっている気持ちをはぐらかすために、早く食べようと促した。こうでもしないと顔から火が出そうだったからだ。
「冷めるのヤダッ!!早く食べよ?」
「うん…ぱぱ…はやく…いただきます…しよ!」
「あぁ、そうだな。」
そしていつものように手を合わせると、皆もそれに続き手を合わせた。
「いただきます。」
「「「いただきま〜すっ!!」」」
今日も美味しい朝食とともに一日が始まった。
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