オリハルコン
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ロックリザードの鉱石へと向かって鑑定を使うと……。
・オリハルコン
鉱石の最上位素材。あらゆる鍛冶師の羨望の的であり目標である。
(これが最上位?神剛石が最上位素材じゃないのか?)
疑問に思っていると、鑑定が新たな文を表示した。
『大量の神気、もしくは邪気を浴びると変質する。』
なるほどな。邪気の方はわからないが、神気なら何とかできそうだ。
「それ、何の鉱石だったんだい?」
少しそわそわした様子でドーナが聞いてきた。
「あぁ、これがオリハルコンらしい。」
「ホントかい!?やったじゃないか!!」
オリハルコンだと教えると、パァッとドーナの表情が一気に明るくなった。
「でも、オリハルコンであの強さだと神剛石をくっつけてるロックリザードはヤバそうだねぇ。」
「いや、もう神剛石は探さなくて大丈夫だ。こいつが神剛石だからな。」
「………?それってオリハルコンじゃなかったかい?」
俺が何を言っているのかわからない様子で首をかしげるドーナに、鑑定でわかったオリハルコンの性質について教えた。
「このオリハルコンって鉱石は、神気か邪気を浴びせる事で性質が変化するらしいんだ。」
「つまりオリハルコンが性質変化したのが……。」
「あぁ、神剛石で間違いないだろう。」
もし邪気を浴びせたらどんな鉱石になるのか、気にはなるが……そっちは生憎当てが無いからな。
神気であればイリスに頼ればなんとかなるだろう。
「まぁ、ひとまず目的の物も取れたし陽が暮れる前に帰ろうか。」
「そうだねぇ~。」
一度ロクロ山を下山し、開けた場所でハウスキットを出現させた。
イリスにオリハルコンを神剛石にしてもらうためだ。
中へ入ると、いつものテーブル席にイリスが座ってコーヒーを飲んでいた。
イリスもすっかりここに馴染んだものだ。
「イリス、少しお願いがあるんだが。」
「ふふっ♪お話はわかってますよ?オリハルコンに神気を注げばいいんですね?」
流石は女神、全てお見通しのようだ。
「やってくれるか?」
「お任せください♪ちょっと失礼しますね〜……ん~、よいしょ!!」
イリスはマジックバッグの中に手をいれて、オリハルコンのロックリザードの頭を引っ張り出した。
そして……。
「なでなで……なでなで~♪」
そう言いながらロックリザードの頭を撫で始めたのだ。
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