ロックリザードとの決着
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手応えはあった。
ひっくり返って仰向けになっているロックリザード。今度は地面もぬかるんではいなかったし、衝撃が逃れる場所はないはずだ。
しかし、なんだろうなこのベットリとへばりつくような嫌な感じは…。
ロックリザードの生死を確かめるために一歩踏み出す度に俺の中の警笛の音が少しずつ大きくなり始めた。
警戒しながら歩みを進めロックリザードに触れようとしたその時だった。
「ッ!!やっぱりか。」
ロックリザードは俺の手に向かって体勢を翻しながら噛みついてきたのだ。咄嗟に後ろに飛び退き何とか噛みつきを躱す。
ヤツはどうやら死んだふりをしていたらしい。
「ったく、目眩ましに死んだふりか。」
いやらしい事をするヤツだ。
だがヤツは相当さっきので頭にダメージが蓄積されたらしいな。少し足元がふらついている。もしそれすらも演技だったら、かなり策士と言わざるを得ないが…今は演技ではないと信じて突っ込むぞ!!
縮地で距離を一気に詰め拳を振り抜く。先ほどはびくともしなかった壁に拳が当たると、ビキッ!!と言う音と共に少し空間にヒビが入った。
(このまま押しきるッ!!)
何度も連続で拳を叩きつけると、耐えきれなくなった見えない壁は、バリイィィィン!!とガラスが割れるような音と共に砕け散った。
「今度こそお前の負けだ。纏い衣……雷。」
右手にサンダーブレスを纏わせ、抜き手でロックリザードの喉元を貫いた。苦し紛れに壁を作っていたようだが、強度が足りず雷を纏った抜き手の勢いを止めることはできなかった。
貫かれたロックリザードはビクビクと痙攣し、しだいに動かなくなった。
ロックリザードから手を引き抜き、俺は大きく息を吐き出しながら近くの岩に腰かけた。
「ふぅ、強かった。」
「大丈夫だったかい?だいぶ苦戦してたように見えたけど…。」
「あぁ、かなり強かった。いやらしい攻撃だったり、防御だったり。」
まぁいい経験にはなったな。
さてさて気になるのはこいつの背中の鉱石だ。いったい何の鉱石なんだろうか。ロックリザードの背中の青白い輝きを放つ鉱石へと向かって俺は鑑定を使った。
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