事の顛末
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シンとともに王宮の中を歩き木製の扉の部屋の前に来た。
「ここならば会談の場にはいいだろう。」
ギイィィィ……と音をたてて木製の扉をシンが押し広げていく。中には円卓があり、リリンとの会談の時に使われた部屋を彷彿とさせる雰囲気だった。
「あぁ、申し分ないな。」
シンの座った席の正面に座り、会談が始まった。
「メイドのレイラは無事だったのか?」
「うむ、服や髪は乱れていたが体には目立った外傷はなかった。恐らくは戦った末に、一撃で気絶させられたといったところだろう。」
「そうか、大きな怪我がなくてよかったよ。」
どうやらライラは手心を加えたらしいな。大きな怪我がなくて本当に良かった。
「うむ、まったくだ。それでヒイラギはあの後どこへ向かったのだ?」
「あの後ここから少し離れた古城までシアを連れ去った犯人を追いかけたんだ。」
「旧王城か…あそこは100年前の遺物なのだ。今はもう魔物の巣窟になっていたと思ったんだが。」
100年前の建造物にしては綺麗だった気もするが…ライラが掃除していたんだろうな。
「いや、あそこがリリン達の住処だったんだ。」
「なんだと!?それでは奴らに会ったのか!?」
「あぁ、会った。それである真実を知ったよ。」
シンが生唾を飲み込む音が聞こえる。
「その真実とはいったい何なのだ?」
と、少し興奮ぎみにシンは問いかけてくる。
「リリン達は自分から死の女神に肩入れしているわけじゃなかった。彼女は自分の妹を人質に取られていたんだ。」
俺のその言葉にシンの表情が固まった。
「……一体どういうことなのだ。何が起こっているというのだ…。」
「まぁ、話を最後まで聞いてくれ。実はその他にもシンには知らせないといけないことがある。」
一層シンの表情が険しくなった。まだ他にもあるのか!?と言いたげな表情だ。
「恐らく、近々この国に死の女神の配下の中でもとんでもなく強い奴が来る。言っちゃ悪いが、兵士がどれだけ束になっても敵わないだろう。」
「……むぅ。」
腕を組みムムム…とシンは唸っている。
「そこで、俺から1つ提案がある。」
さぁ、ここからが本番だ。
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