表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
転生料理人の異世界探求記(旧)  作者: しゃむしぇる
第3章

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

249/1270

フレイとの再会

ブックマークやいいね等とても励みになりますのでよろしくお願いいたします。


 リリンの後をついていき、先程までいた部屋の一つ下の階へ下ってきた。

 松明で照らされた薄暗い廊下を進み、リリンはある扉の前で立ち止まった。


「ここがフレイの部屋、本当に覚えてないの?」


 彼女がこちらを振り向いて聞いてくるが、全く覚えがない。

 首を横に振ってその意思を伝えると……。


「魔力切れで記憶喪失……私も永いこと生きてきたけど、初めて見たわよ。」


 そしてリリンはコンコン……と部屋をノックした。


「フレイ、私よ。」


「お姉さま?」


「あの人の目が覚めたから連れてきたわ。フレイ会いたがってたでしょ?」


「えっ!?もう目が覚めたの!?あーうー、どうしよ……。」


「入ってもいいかしら?」


「ちょ、ちょっと待って!!」


 すると、部屋の中でバタバタと慌ただしい音がし始めた。いったい何をしているのだろうか……。


 数分後、部屋からの音が無くなったのを確認してリリンは再び声をかけた。


「フレイ?入るわよ?」


「あっ!!わっ!?ちょっと!!」


 リリンが扉を開けるとそこには……大きな鏡の前で服を自分に合わせている下着姿の少女がいた。

 少女は顔を真っ赤にして、少し涙ぐんだ目でこちらを見ていた。


 俺は慌てて後ろを振り向いた。すると、リリンに服の裾をグイグイと強く引っ張られた。


「見た?」


「見てないぞ。」


「ふーん?」


 後ろを向いている俺にリリンがそう聞いてくるが、俺は断じて白いフリフリのついた下着姿の少女なんて見ていない。……見ていないのだ。


 後ろを向いているため姿は見えないが、ズンズンとこちらへ向かってくる足音が聞こえてくる。


「お姉さまの……バカーッ!!」


 バチイィィン!!!


「へぶっ!?何で私だ……け……ガクッ―――。」


 フレイという少女からリリンに向けて平手打ちが放たれたようで、隣りにいた彼女は俺の眼の前の壁に思い切り叩きつけられた。


 リリンはその凄まじい一発でのびてしまったようだ。


 頬に真っ赤な手形を刻まれ、ぐったりとしているリリンの姿を見て思わず青ざめていると、後ろから声をかけられた。


「ヒイラギさんは見てないよね?」


「断じて見てない……。」


「そっか……ちょっと残念かも。」


 最後の方がぼそっと喋っていたため、何を言っているのかわからなかったので聞き返すと……。


「ううん!!何でもないよ。すぐに着替えちゃうから、もう少しそこで待っててくれると嬉しいな。」


「わかった。」


 そしてフレイは扉を閉めたようだ。すると、少しして扉の向こうから声がかかった。


「もう入っても大丈夫だよ。」


この作品に対する感想、意見などなどお待ちしています。こうしたほうがいいんじゃない?とかそういったものは大歓迎です。単に面白くないとかそういった感想は豆腐メンタルの作者が壊れてしまいますので胸の内にとどめていただければ幸いです。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
[気になる点] 再会ですかねえ?
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ