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転生料理人の異世界探求記(旧)  作者: しゃむしぇる
第1章

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縮まる二人の距離

ブックマークやいいね等とても励みになりますのでよろしくお願いいたします。


 目が覚めると目の前にドーナの顔があった。頭の下が温かく柔らかい。俺は今、俗にいう膝枕というものをされていた。


「っ!!すっ、すまない!!」


 慌てて体を起こしたが、ふらふらと足取りがおぼつかず、しりもちをついてしまう。


「いっ、つつ。」


「無理して動かないほうがいいよ?()()()()を起こしてるみたいだからねぇ~。」


「魔力切れ?」


「魔力切れってのは、体内の魔力が底をついた状態のことさ。体が魔力の回復に専念するから、一時的に身体能力がガクッと下がるんだ」


 こっちの世界ではそんな概念まであるのか。そりゃあ知らないはずだ、何せ今まで魔力なんかとは無縁の世界で生きてきたからな。

 早いとここっちの世界の知識を蓄えないといけなさそうだ。俺はあまりに無知すぎる。


「んまぁとりあえず今は無理せず休んでなよっ!!」


 立ち上がろうとした俺の肩を強引に掴み、再び彼女は俺の頭を太ももの上に乗せてきた。


「……この体勢はさすがに恥ずかしいんだが。」


「アタイだって恥ずかしいさ……。」


 顔を真っ赤にして、上を見上げている俺から必死に顔を背けながら、か細い声でドーナは言った。


「…………。」


 思わぬ一面に言葉が詰まる。

 

「は、恥ずかしいなら無理にしなくたって……。」


「む、無理にやってるわけじゃないよ。こ、これはあ、アタイがやりたくてやって……ゴニョゴニョ。」


 お互いに恥ずかしがり合っていると、闘技場の入り口でガタリと音が聞こえた。


「っ!!誰だい!!」


 ドーナは視線を音のしたほうへと向ける。するとおずおずといった感じで闘技場の入り口からミースが姿を現した。


「ご、ごめんなさい。も、もしかしてお邪魔しちゃいました?」


「……どこから見てたんだい?」


「え、えっと~……ドーナさんがヒイラギさんを抱きかかえてあわあわしてるとこらへん……。」


「わ~ッ!!いいっ!!もういいわかった!!それ以上言わなくていいっ!!」


 ミースの話をドーナは焦って遮った。


「はぁ、はぁ……で、な、何の用だい?」


「あ、見られてても膝枕は続けるんですね。まぁそれは置いといて……ヒイラギさん、あの~三日月草の採取依頼ってもしかして終わっちゃってます?」


「あぁ、終わってる。」


「でしたら後程受付まで来ていただいてもよろしいですか?」


「わかった。魔力が回復したら行くよ。」


「では受付でお待ちしてますねっ。それではごゆっくり~!!」


 言うことを言い終えたミースは、そそくさと逃げるように走って行ってしまう。それを見てドーナは大きくため息を吐いていた。


この作品に対する感想、意見などなどお待ちしています。こうしたほうがいいんじゃない?とかそういったものは大歓迎です。単に面白くないとかそういった感想は豆腐メンタルの作者が壊れてしまいますので胸の内にとどめていただければ幸いです。

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― 新着の感想 ―
[気になる点] 主人公もドーナもチョロい。 現時点でドーナについて元白金級冒険者としかなかったので、 勝手に元冒険者でギルドの幹部になっている短髪マッチョBBA(52歳)みたいなのを想像していただけに…
[一言] 女に抱き着かれて気絶?女恐怖症でも患ってたのか?
2020/01/29 18:37 退会済み
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