表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
転生料理人の異世界探求記(旧)  作者: しゃむしぇる
第2章

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

182/1270

男の放つ違和感

ブックマークやいいね等とても励みになりますのでよろしくお願いいたします。


 暴れる男を無理矢理引きずって闘技場の入り口までやってきた。そこでは何人かの冒険者が鍛錬をしていたが、俺達が入った瞬間に異変を察したらしくせっせと片づけを始め、闘技場から離れていった。


 闘技場の中央に男のことを放り投げてやると、男は受け身もまともに取れずに地面に転がった。


「ぐあっ、く、貴様ァッ!!」


 相当怒っているらしく、起き上がった男は再びこちらに剣を向けてくる。


 オーソドックスな剣の構えだが、体の重心が定まっていないし剣先もぶれている。どうやらあまり剣の扱いはうまくないらしい。


「さ、ここなら思いっ切りかかってきていいぞ。遠慮はいらない。」


「言われなくてもッ!!」


 そして剣を握る手に力を籠めると、大振りで剣を振り下ろしてくる。


「遅いな。」


 体を半歩ずらし、最小限の動きで剣を避ける。それだけで男の剣は空を切り、勢いよく地面を叩く。


「くっ、まぐれで避けられたか!!」


「…………。」


 その後も男は諦めずに袈裟斬り、逆袈裟など様々な角度方向から攻撃を繰り出してくるが、その剣が俺を捉えることはなかった。


 すると立て続けに攻撃をしたせいか、男の息遣いが少しづつ荒くなってくる。ペースを考えずに無駄な攻撃を繰り出し続けているツケが回ってきたようだ。


「ぜぇ…ぜぇ…くそ、なんで当たらないっ!!」


 息が切れている状態で無理に攻撃を繰り出してくるものだから、お粗末だった攻撃がさらにお粗末なものになってしまっていた。

 こんな攻撃なら素人でも簡単に避けられるだろう。


 そんな貧弱な攻撃をひらひらと躱し続けていると、ふとあることが疑問になった。


 こんなお粗末な実力で冒険者をやっているのか?パーティーメンバーのあの二人の女性が強いのかな?

 チラリと観客席のほうに視線を向けると、男の仲間の女性二人がこちらを見物していた。


 二人のうち一人を鑑定すると、信じられない状態異常が表示されていたのだ。


 状態異常:()()()


 もう一人の女性も確認してみるとやはり状態が()()()となっていた。


 ()()()についてさらに詳しく鑑定すると、彼女たちがなぜそういう状態になっているのか原因を突き止めることができた。

 その原因は彼女たちが身につけている腕輪に原因があった。


・隷属の腕輪


 それが彼女たちがつけている腕輪の名前だった。効果はそれを装着している者を自分の言いなりにするという物……。文字通り奴隷にしてしまう物だった。


(こいつ、まさかランにもこんなものを着けようとしていたのか?)


 男の思惑が知れた途端……ドクンと心臓が一つ大きく脈打ち、心の奥底から怒りが沸き上がってきた。


この作品に対する感想、意見などなどお待ちしています。こうしたほうがいいんじゃない?とかそういったものは大歓迎です。単に面白くないとかそういった感想は豆腐メンタルの作者が壊れてしまいますので胸の内にとどめていただければ幸いです。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ