バフォメットとの再会
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「待っていたぞ、ヒイラギッ!!」
バフォメットは玉座から立ち上がると、ゆっくりとこちらへと歩み寄ってきた。
「ついこの前来たばっかだと思うんだがな。」
「待たせられている身には、たかが数日でも長く感じてしまうものだ。……さて、今日は我とまた手合わせをしに来てくれたのか?」
「今日相手をするのは俺じゃない。」
チラリと俺はドーナたちのほうに視線を向けた。その視線を追って、バフォメットも彼女たちに視線を向けると、奴はニヤリと笑った。
「なるほど、今日の我の相手はその小娘どもか。少し前と雰囲気が変わったか?」
「あぁ、以前と同じとは思わないほうがいい。」
「それは楽しみだ。」
さぞかし嬉しそうにそう言ったバフォメットは、不意にこちらに顔を近づけてくると耳元でささやき始めた。
「にしてもこの数日間でいったい何があったのだ?特にあの獣人族の娘……とてつもない力を感じる。」
「さすがに気が付いたか。」
「あれほどの存在に気が付かぬわけがなかろう。我も永き時を生きているが……こんな力の差を感じたのは初めてだ。」
「事細かに話すと長くなるんだが、簡単に説明すると俺のスキルで強くし過ぎた。」
かなり簡潔に理由を話すと、バフォメットは少しあきれたような表情を浮かべる。
「……いったいどんなスキルを使えばあんなことになるのだ。」
「いや、どうしてもシアに必要なスキルがあってな。それを習得させた結果があれなんだ。」
「まぁよいわ、さて……そろそろやろうではないか小娘ども。」
バフォメットは二人のほうを向き戦闘態勢に入った。すると、ドーナたちもすでに戦闘態勢に入っていたようで……。
「さっきから聞いてれば小娘小娘って…。」
「ちょっとガマンの限界なんだよねぇ。」
バフォメットの小娘という言葉にイラついているらしい二人は、バフォメットへと向かってとびかかっていった。
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