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転生料理人の異世界探求記(旧)  作者: しゃむしぇる
第2章

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ナポリタン

ブックマークやいいね等とても励みになりますのでよろしくお願いいたします。


 街に着いてからはギルドに軽く顔を出し、その後でエミルの森の中へとやってきた。


「よし、ここらでいいかな。」


 以前と同じ場所にハウスキットを展開すると、ドーナたちが続々と中へと入っていく。俺も中に入ろうとすると、シアの腕から抜け出したグレイスがふらつきながらこちらに飛んできた。


「ヒイラギさ~ん、お腹減ったっす~。」


「急に激しく動いたから余計腹減ったんだろ。ダイエットってやつは急激にやるもんじゃない。計画を組んで長く続けることが大事だぞ?」


「う~、でも太ったって言われるのは傷付くっす。」


「なら、少しずつ食事の量を減らしてみるか?」


 と、そんな提案をするとグレイスは勢い良く首を横に振った。


「それは嫌っす!!美味しいご飯はいっぱい食べたいっす!!」


「そうか、なら定期的に運動だな。」


「シアちゃんと遊んでればいい運動になるっすかね~。」


「多分な。」


 そんな会話をしながらグレイスとともにハウスキットの中に入った。

 そしてコックコートに着替えると一人厨房へと向かう。


「さてっと、仕込み始めるか。」


 ナポリタンの仕込みは簡単だ。玉ねぎやピーマンといった野菜とベーコンを切りケチャップと炒めてソースを作る。そしてゆでたパスタと絡めるだけ。


 大鍋にたっぷりの水を張って、火にかけパスタを茹でるためのお湯を沸かしていると厨房にコックコートを着込んだイリスが入ってきた。


「お手伝いできることはありますか?」


「あ~、それなら一緒に野菜切ってみようか。イリスは包丁を扱うのは初めて……だよな?」


「はい。」


「わかった、なら軽く基本から押さえていこう。」


 イリスの前で野菜を切る手本を見せ、そのあとに実際に包丁を扱って野菜を切ってもらう。


 一度切り方を覚えれば、慣れていくのは人も女神も同じらしく、イリスも次第に慣れていった。


「うん、だいぶ慣れたな。」


「ヒイラギさんみたいに速く切るのはまだちょっと怖いですけどね。」


「まぁ、こればかりは積み重ねた経験が違うからな。ドーナたちだってまだこんなに速く切るのは無理さ。」


 そしてイリスに手伝ってもらって野菜を切り終えると、それをオリーブオイルを馴染ませたフライパンでしっとりとするまで炒めていく。

 野菜に火が入ったら、ケチャップを入れて軽く炒め、塩と胡椒で味を決めればパスタソースは出来上がり。


 パスタソースが出来上がると、大鍋に張っていた水がぼこぼこと沸騰し始めた。


「イリス、そこにあるパスタを鍋の中に入れてくれないか?」


「んっふっふ、これは私知ってますよ。こうして……こうですよねっ。」


 彼女はパスタを華麗に鍋に広げ入れた。


「おぉ、やるなぁ。どこでそれを?」


「暇なときにヒイラギさんの集めた料理本を勝手に読んでいましたから。予習済みです。」


「はは、なるほどそういうことか、納得した。」


 ということは、意外とイリスの料理の知識は深かったりするのかもしれないな。


 そんな事を考えていると、あっという間にパスタが茹で上がる。


「よし、それじゃあ仕上げてしまうからイリスは盛り付ける準備しててくれ。」


「わかりました。」


 ゆであがったパスタをケチャップベースのパスタソースにしっかりと絡め、味を確認する。


「オッケーだ。さぁ、盛り付けようか。」


 出来上がったナポリタンをイリスとともにせっせと盛り付けていく。


 グレイスの分は……とりあえず普段通り、大盛りで盛り付けておくか。


この作品に対する感想、意見などなどお待ちしています。こうしたほうがいいんじゃない?とかそういったものは大歓迎です。単に面白くないとかそういった感想は豆腐メンタルの作者が壊れてしまいますので胸の内にとどめていただければ幸いです。

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