逆鱗に触れた者
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「き、聞いてた情報と違う!!あんな化け物だったなんて……。」
「化け物とは失礼だな。」
「ッーー!!な、何で……ぐあっ!!」
男は走って逃げている途中で急に声をかけらると、驚いて木の根っこに足を引っかけて転んでしまう。
「さて、お前にはいろいろと聞きたいことがある。洗いざらい吐いてもらうぞ。」
「ぐくッ…クソッ!!これでも喰ら……。」
「サンダーブレス。」
男が腰からナイフを抜く前に、サンダーブレスでナイフを抜こうとした腕ごと消し飛ばす。
「えっ、なッ!?ぐあぁぁぁッ!!」
突然自分の肩から先が消し飛んだ男は、激痛に地面を転がる。
「もう片方の腕も消し飛ばされたくなかったら正直に答えろ。お前らの雇い主は誰だ?」
そう問いかけると、男は少しためらいながらもある人物の名前をぽつりと答える。
「せ、セドルだ!!白金級冒険者のセドルだ。」
「……セドルか。」
驚きはしない。アイツはなかなか性格が終わっていた。俺に闘技場でぼこぼこにされ、恥をさらしたことに対して復讐でも考えていたんだろう。
「じゃあ次の質問だ。お前らが依頼された内容を答えろ。」
「お、男は殺して女は犯すから無傷で連れてこいって。」
その言葉を聞いたとき湧き上がった怒りで目の前が真っ赤に染まっていく、それと同時に心の底から黒い感情……憎悪が溢れ出してきた。
「…………。わかった、俺をセドルのもとに連れていけ。今すぐだ。」
溢れ出す殺気をそのまま目の前に跪く男に向けると、男は体をがたがたと震わせながら、俺の言葉に必死にうなずいた。
そして、片腕を失った男を歩かせてシュベールのほうへと向かって歩き出すのだった。
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