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襲撃者

ブックマークやいいね等とても励みになりますのでよろしくお願いいたします。


 コーヒーを飲みながらゆっくりしていると、背筋に嫌な気配がねっとりと張り付くのを感じた。


「……二人?…いや、三人だな。」


 気配は隠しているようだが、異様なまでの殺気は隠せていない。


「まったく、気分良くこれから寝ようって時に……。」


 寝ているみんなを起こさないように、足音を消してハウスキットの外に出た。辺りは暗く、とても静かだが、異様な気配が漂っている。


 周りを見渡してみるが、人影は見えない。しかし、体に突き刺さってくる殺気は健在だ。確実にいる。


「こんな時間になんの用だ?」


 隠れていることを承知で、俺はそう問いかけた。しかし、もちろん返事はない。


「出てこないつもりか?」


 おもむろに足元に落ちていた石を拾うと、殺気を強く感じる方に狙いをつける。


「ふんっ!!」


 軽く勢いをつけて石を投げつけると、静かな空間に鈍い音が響いた。


「ぐあっ!!」


「かくれんぼはお終いだ。とっとと出てこい。」


 すると、闇夜に紛れる黒い衣服を身にまとった男三人が姿を現した。


「ッチ、奇襲は失敗か。随分勘がいいじゃねぇの?」


「いっつつ、野郎ぜってぇ殺してやる!!」


「聞いていた情報より幾分かやるようだな。」


 姿を現した男たちに俺は問いかける。


「こんな夜中に何の用だ?」


「それをお前が知る必要はない。」


「今からぶっ殺されるんだからなぁ~。」


 俺の問いかけには答えず、男たちはまた姿を闇に消した。


 だが、一度姿を見せてくれたおかげでこいつらの気配はつかめた。もう問題はない。


「話を聞くのには一人いれば十分だな。」


 そうつぶやいた直後、背後から短刀が振り下ろされる。それを屈んで躱し、背後の男の足を勢いよく払う。


「チィッ!!」


 その舌打ちが男が最後に発する言葉になった。


 足払いで体勢を崩した男の頭を手でつかむと、地面にたたきつける。


「次はそこか。」


 仲間がやられて動揺し、気配を隠しきれていない男に距離を詰めると、男の首に手刀を当てた。


「これで二人。」


 手刀を当てた男の頸動脈を螺切った。何が起こったかわからずに、首の皮が内出血による負荷で破裂する。


「最後の一人は……逃げたか。」


 一瞬で二人がやられ、身の危険を感じたのか残りの一人は逃げ出していた。


「逃がす訳ないだろ。」


 気配を辿り、逃げた男を追いかけた。


この作品に対する感想、意見などなどお待ちしています。こうしたほうがいいんじゃない?とかそういったものは大歓迎です。単に面白くないとかそういった感想は豆腐メンタルの作者が壊れてしまいますので胸の内にとどめていただければ幸いです。

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[一言] 白子のカプレーゼとかムニエル食べたいっす。 YouTubeアップ待ってます。
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