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転生料理人の異世界探求記(旧)  作者: しゃむしぇる
第2章

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稽古の後は…

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 稽古が終わると、すでに空が茜色に染まりつつあった。


「もう夕方か。」


 ぽつりと俺がそうつぶやくと、元気になったグレイスが表情を明るくしながらこちらに飛んできた。


「ヒイラギさん今日の夕ご飯は何にするっすか?」


「今日か?今日は買ってきたトングのムニエルと、ジュエルサーモンのムニエルを食べ比べてみようか。」


 今日のメニューをグレイスに教えると、傍らでそれを聞いていたランが反応した。


「あっ!それ楽しみにしてたのよね~。街で食べたあのムニエルってやつと、ヒイラギの作ったムニエル……どう違うのか気になるわ。」


「シアも気になる!!」


「頑張って作るから楽しみにしててくれ。」


 みんなが食べたあのムニエルとどんな違いを出そうかな……。できれば一口食べた瞬間にパッと違いが分かるようしたいな。


「よし、それじゃあみんなは先にシャワー浴びちゃってくれ。その間に料理を作っておくから。」


「は~い!!グレイス行こっ!!」


「むぎゅうっ!!わ、わかったっすから、そんなに強く抱きしめないでほしいっす~。」


 眼にもとまらぬ速さでシアとグレイスは、ハウスキットの中にあるシャワールームのほうへと駆けていった。


「二人もシャワー浴びちゃってくれ、結構汗かいたろ?」

 

「そうね、そうさせてもらうわ。いきましょドーナ。」


「あぁ、お先するよヒイラギ。」


「さっぱりしてきてくれ。」


 二人もシャワールームのほうに歩いて行ったのを見送って、俺がコックコートに着替えているとイリスがこちらに歩み寄ってきた。


 彼女に俺はある問いかけを投げる。


「ドーナたちに何を言ったんだ?」


「ふふっ、私からは何も……ただ二人の背中を押してあげただけです。」


「背中を押した……か。」


「えぇ、ドーナさんもランさんもヒイラギさんの力になりたいようでしたから。余計なことをしたでしょうか?」


「いや、おかげで俺も改めて二人の気持ちがわかったよ。」


 そう言ってきゅっと前掛けを強く結んだ。


「さてと、それじゃあ夕ご飯の支度をしてくるよ。みんな動いてお腹すいてるだろうからな。」


「楽しみにしてますね。」


 微笑むイリスに見送られ、俺は一人厨房へと入るのだった。

 

この作品に対する感想、意見などなどお待ちしています。こうしたほうがいいんじゃない?とかそういったものは大歓迎です。単に面白くないとかそういった感想は豆腐メンタルの作者が壊れてしまいますので胸の内にとどめていただければ幸いです。

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