表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
転生料理人の異世界探求記(旧)  作者: しゃむしぇる
第2章

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

142/1270

試合開始

ブックマークやいいね等とても励みになりますのでよろしくお願いいたします。


 ミノンの掛け声で拳を構えた俺の姿を見て、ギャラリーがざわめき出す。


「あいつ素手だぜ!?」


「いくらなんでも無理があるだろ!!」


 観客からはなかなかどうして冷やかな声が送られてくる。そんな俺にミノンが問いかけてくる。


「あなたは素手でいいんですね?」


「充分だ。」


「わかりました。それでは試合はじめッ!!」


 開始の合図と共に、セドルが大地を蹴り大剣を振りかざす。


 性格と違って身体の中心がぶれていない、いい攻撃だ。まぁ、当たってやるつもりはないが。


 上段からの斬擊を少し身体を捻って躱す。


「…ッ、せあッ!!」


 しかし斬擊はまだ空を切らなかった。躱された瞬間に振り抜いた剣を止め横凪ぎをしてきた。


「フッ!!」


 身体を思い切り背面に反らせ、後ろ向きにかかる遠心力を足の爪先に乗せて、セドルのアゴを下から蹴りあげた。


「がっ!?ぐっ……。」


 上に向かって蹴り抜いた威力をそのままにバク転し、着地する。


 そのまま畳み掛けても良かったが……ここはあえて()()()()()()


 顎を蹴り抜かれ、ふらつくセドルへと俺は言葉をかける。


「ずいぶんふらついているが大丈夫か?」


 するとセドルは、安い挑発に簡単に乗ってきた。


「銀級の分際でッ!!」


 未だにふらついている身体から繰り出される一撃は、中心がブレていてとてもお粗末なものだった。

 単純な力だけで繰り出している攻撃、そんなものは恰好の獲物でしかない。


「そらよッ!!」


 一歩で間合いを詰め、剣をつかんでいるセドルの両手を掴み取り、足を払って体を持ち上げる。いわゆる一本背負いだ。


「ッ!!ガハッ!!」


 セドルは受け身をとる間もなく、思い切り背中を地面に叩きつけられた。

 この衝撃だと、マトモに呼吸することも相当キツいはずだ。


 絶好の追撃のチャンスだが、俺は地面を這うセドルを見下ろして動かない。


「苦しいか?横隔膜が麻痺してるからキツイだろ?」


「ぐぎッ…ぎざ、ま゛ッ!!」


 セドルは必死に声を絞り出して、俺の事を睨んできた。その目には明らかな殺意が宿っている。


「まだ喋れるのか、なかなかタフだな。」


 セドルが一方的にやられて、シン……と静まり返っている最中、彼が立ち上がるのを俺はずっと何もせず待っていた。


この作品に対する感想、意見などなどお待ちしています。こうしたほうがいいんじゃない?とかそういったものは大歓迎です。単に面白くないとかそういった感想は豆腐メンタルの作者が壊れてしまいますので胸の内にとどめていただければ幸いです。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ