ゴーダバッファローの持つ特殊な性質
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さて、このメーケズの事はドーナと師匠に見張っていてもらって、俺はゴーダバッファローを探しに向かおう。
「それじゃ、2人とも……そいつのことは頼んだ。さっき鑑定した感じ、ドーナのステータスにも及んでないから、仮に約束を反故にするようなやつでも対応はできると思う。」
さっきチラリと鑑定でステータスとスキルを覗いてみたけど、師匠よりはステータス的に強いが、ドーナには全く及んでいないようだった。
「ふん、我は約束を反故にするようなゲスではない。貴様らがゴーダバッファローを確保するまで此処は動かん。」
どっかりとその場に胡座をかいて座るメーケズ。
「お前の言葉に嘘はないんだろうけど、念の為な。」
そして俺は、2人にメーケズの事を任せてゴーダバッファローを捜索しに向かう。
「もし急に見えた時に反応できるように、ブリザードブレスは構えておこうか。」
人差し指の先端……1点にブリザードブレスを集中させながら、山頂付近を歩き回っていると……。
「いた……。」
目先に見えたのは、3頭ほどの群れになった毛むくじゃらの水牛のような生き物……アレがゴーダバッファローで間違い無いだろう。
「狙うのは、あの大きいのにしよう。」
3頭の中で最も大きな個体に狙いを定め、最大威力のブリザードブレスを1点に集約させて撃った。
それは避ける反応もできないほどの速度で、狙いの大きなゴーダバッファローに直撃する。当たった瞬間に寒さに対する耐性を全て無視して、ゴーダバッファローは凍ってしまった。
仲間がやられたのを真横で見ていた他の2頭は、すぐにその見た目からは考えられない速度で逃げていった。
「よしっ、やったぞ!!」
カチコチの氷像となったゴーダバッファローに近付いて、俺は鑑定を使った。
ゴーダバッファロー
・食らった攻撃に応じて肉質を変化させるという、特殊な性質を持つ。
・食す場合、この魔物の性質を利用し、氷耐性を上回る強力な氷魔法で凍らせて倒さなければ、食用の肉にはならない。
・氷魔法で凍らせて倒した場合、熱することでトロリと溶ける不思議な脂と、柔らかい肉を味わうことができる。
「なるほどな、ゼラの助言はそういうことだったのか。」
俺は凍らせたゴーダバッファローを、マジックバッグの中へとしまい込んだ。
「コイツの解体は俺じゃ無理だ。また獣人族の国に行って、グリズ達に頼まないとな。」
解体をやってできないことはないと思うが、餅は餅屋……解体は解体師に任せるのが一番だ。
「よっし、じゃあ2人のところに帰ろう。」
俺は来た道を引き返し、ドーナ達がメーケズを見張っている山頂へと戻るのだった。
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