メーケズ
ブックマークやいいね等とても励みになりますのでよろしくお願いいたします。
俺達によって助け出されたメーケズは、少し不機嫌そうにそっぽを向きながら、こちらに一言お礼を言ってきた。
「……手助け感謝する。」
「おいおいおい、助けてやった命の恩人にそんな態度はないんじゃないか〜?ん〜?」
すっかり弄りモードに入った師匠は、クスクスと笑みを浮かべて、メーケズの周りをぐるぐると回りながら言った。
「ぐっ、しゃ、癪に障るメスだ。」
悔しそうに歯を食いしばっているメーケズに、師匠はイタズラっぽく笑みを浮かべながら質問をしていく。
「ここに来る道中、大量のスノウパンチシュリンプという魔物が食われて死んでいた……アレをやったのはお前だな?」
「……そうだ。」
「そうかそうか、じゃあ次の質問だ。本来私達が休憩を取るはずだった山小屋……アレを壊したのは?」
「……我だ。」
「理由は?」
「ゴーダバッファローを独占してやろうと思った……だから邪魔者の人間が出入りする小屋は破壊した。」
ずいぶん素直にペラペラと喋るメーケズ。師匠も嘘はないということを見抜いているため、手を出すようなことはしていない。
「概ねお前の行動は理解した。で、肝心のゴーダバッファローは見つかったのか?」
「群れからはぐれた子供は一匹見つけた。だが、にげられた。」
「ほぅ、貴重な情報感謝しよう。」
一通り情報を抜いたところで、師匠はこちらに戻ってきた。
「やはりこの辺にゴーダバッファローは居るらしい。」
「なら早速探しに行きましょう。」
「あぁ、だが問題なのは……あんなに足の速そうな奴に追いかけられても逃げ切る逃げ足だな。」
「俺がステータス全開で走っても無理ですかね?」
「わからん。だが、今この環境……雪崩が起きやすい環境のようだ。柊のように化け物ステータスで走り回ろうものなら、今度はデカいのが来るかもしれんぞ。」
「そ、そうですね……できれば下の村、ツンドライサには迷惑をかけたくないので、雪崩は起こしたくないです。」
となると見つけ次第、俺のブリザードブレスで遠距離から凍らせるしかないかなぁ。
この作品に対する感想、意見などなどお待ちしています。こうしたほうがいいんじゃない?とかそういったものは大歓迎です。単に面白くないとかそういった感想は豆腐メンタルの作者が壊れてしまいますので胸の内にとどめていただければ幸いです。