スープパスタ完成!
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切りものが終わったところで、早速さっきから沸かしていた大鍋に今回使うパスタを投入した。しかし普通には茹でない。
「今回使うパスタは7分茹でだから……5分で取り出そうか。」
「え、茹であがる時間の前に取り出しちゃうんですか?」
「あぁ、今回はある程度パスタのでんぷんを普通のお湯に流出させた後に、最後の仕上げでスープの中でゆでるんだ。そうすればスープの味がパスタに染み込んでもっと美味しくなる。」
「なるほどです。」
「じゃあ今これを茹でている間に、メインのスープの方を完成させていくぞ。」
深底の鍋にオリーブオイルと刻んだにんにくを入れて、香りが引き立つまでじっくりと炒め、そこにベーコンとオニオスを入れて軽く塩を振って炒めていく。
「で、ベーコンの表面がカリッとしてきて、オニオスが半透明になってきたら、ここでマトマとケチャップを入れる。この後はマトマが崩れないように、優しく炒めてあげるんだ。」
少し炒めてやると、すぐにマトマから水分が溢れ出してきて、鍋底に水が溜まっていく。
「マトマを入れて軽く炒めたら、水をたっぷりと入れてチキンコンソメと塩、ブラックペッパーで味を決める。」
そうして味付けしたスープを一口味見してみた。
「うん、一先ずはこのぐらいで大丈夫かな。みんなも味見してみてくれ。」
味付けが終わったスープをみんなにも味見してもらうと、味見した面々みんな揃って表情をほっこりとさせていた。
「美味いねぇ……このスープだけでもずっと飲んでいられるよ。」
「ね〜、すっごく美味しいし、体が暖まるわ〜。」
「これに更にパスタを入れてしまうなんて……料理人の方々の発想には脱帽ですね。」
「ちなみに、好みでこんな調味料をかけて食べるんだ。」
俺は缶に入った、真っ赤な色の調味料を3人に見せた。
「これは、唐辛子かい?」
「そ、唐辛子の粉……カイエンペッパーって言うんだ。」
「じゃあ入れたら辛くなるのね。」
「辛さでも体をポカポカにしたい人には、これをかけて食べることをお勧めするよ。」
そう話している内に、スープがポコポコと湧き始めて、パスタを茹でていた時間が5分になろうとしていた。
「おっと、時間だ。さぁ仕上げるぞ。」
パスタを大鍋から、スープの入っている深底の鍋に移し替えて、スープで残りの時間を煮込んでいく。
「最後の味見……。」
時間が経過したパスタをスープと一緒に口にして、最後の味見をする。
「よし、完成だ。」
深皿にパスタを盛り付け、そこにたっぷりとスープを流し込む。そして最後の仕上げに上からチーズを振りかけてバーナーで焦がしてやれば……。
「ほい、特製スープパスタ……完成だ。こいつは伸びるのが早いから、早く食べるぞ〜。」
出来上がったスープパスタを持って、お昼ごはんを待っていたみんなの所へと急ぐのだった。
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