スープパスタ調理開始
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材料の用意が終わったところで、俺はさっそく今回作るパスタの名前を発表することにした。
「今回作るパスタはスープパスタ。熱いスープの中に入ったパスタだな。」
「たっぷりのパスタソースを絡めて食べるパスタとは違うのかい?」
「うん。まったく違う。イメージしてほしいのは、うどんとか……あぁいう系に近いものだ。」
「へぇ、いろんなパスタがあるんだねぇ。」
「そうだな。俺もすべての種類のパスタを把握しているわけじゃないから……向こうの世界を巡ってみれば、また不思議なパスタが発見できるかもな。」
「ヒイラギが新しいパスタを作るっていうのもアリなんじゃない?ヒイラギとシズハがいた世界に、こっちの世界から行くのって無理なんでしょ?」
そう言いながらランがチラリとイリスの方を見た。するとイリスは難しそうに顔を歪ませた。
「少々難しいですね。皆さんが魂だけの形になれば……可能性はあるのですけど。」
「それって死んだ後ってこと?」
「そうなりますね。」
「じゃあ無理じゃな〜い。」
「ふふ、そうですね。」
「ま、無理なものを強請るより、ランが言っていたように、自分オリジナルのパスタを作ってみるっていうのは、アリな話かもな。」
ただ、普通の調理法じゃほとんど既存のものになってしまうから……何かそれも新しい要素を取り入れないといけない。新しいものを生み出すっていうのは難しいんだよな。
「っと、さてさて……だいぶ脱線したけど、始めて行くぞ〜。」
まずまな板の上に用意したのは玉ねぎのような野菜、オニオス。これを今回使うパスタと同じ太さに切っていく。
「今回はオニオスを割と厚めに切るんだね?」
「あぁ、火を通す時間が長くなるから、少し厚めのほうが食感が残るんだ。」
そしてオニオスを切り終えたあと、今度はマトマをまな板の上に置いた。
「マトマは湯剥きして、くし切り。これもある程度食感が残るように大きめで。」
湯剥きしたマトマも切り分けたら、今度はまな板の上で包丁でニンニクを潰して、みじん切りにする。
「今回使う野菜は以上だ。後はベーコンをオニオスと同じぐらいの大きさにスライスしたら、これで材料の準備はお終い。」
「あら、意外と少ないのね。もっと複雑な工程があるのかと思ってたわ。」
「緑の色を加えるなら、ピルマンとか入れてもいいんだけど……。」
すると、ピルマンというピーマンに似た野菜の名前を口に出した瞬間、リリンが勢いよくこちらに向かってきた。
「ピルマンは駄目よ。私それが入ってたら食べないから!!」
「わかってるって。だから今回は入れないんだよ。」
リリンの大嫌いなものピルマン……あとで彼女がコイツを克服できるように何か工夫した料理でも作ろうかな。
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