表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
転生料理人の異世界探求記(旧)  作者: しゃむしぇる
新章 美味い物巡りの旅

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

1221/1270

王都に寄付を

ブックマークやいいね等とても励みになりますのでよろしくお願いいたします。


 こちらに歩み寄ってきたミースは、テーブルの上にあった皮袋を手に取ってこちらに手渡してきた。


「今回は山賊雪狼の確保に尽力してくださってありがとうございました!!雪狼には多額の懸賞金がかけられていましたので、その全額をご用意させていただきました。」


「ちなみにその金額っていくらぐらいなんだ?」


「え~っと白金貨15枚と金貨25枚ですね。」


「そんだけの懸賞金をかけても捕まえられなかったのか……。まぁいいや、それ全部王都に()()してくれ。」


「えっ!?」


「王都の復旧費用に充ててくれ。多分まだまだお金が必要になるだろうからな。」


「ほ、本当にいいんですか?かなりの大金ですけど……。」


「だからこそだよ。俺達は今のところお金には困ってない。なら困ってる人のために使ったほうがよっぽど有意義だ。」


「ヒイラギさんがそこまで言うならわかりました。こちらはヒイラギさん名義で、ギルドから王都の方へ寄付しておきます。」


「そこは別に俺名義じゃなくてもいいんだけど……。」


「いえ、ここは譲れません。ダメです。」


 フルフルと首を横に振って、ミースは何やら1枚紙を取り出してそこにサラサラと何かをかき込んでいく。そして書き終えるとそれをこちらに見せてきた。


「え~……私ヒイラギは山賊雪狼にかかっていた懸賞金の全額を王都へ寄付いたします。」


 と、その紙には書いてある。


「あとはここにヒイラギさんの指印をください。」


「それは断らせないつもりだろ?」


「もちろんです。」


 絶対にミースが引かないことを理解しているので、俺は大人しくその紙に指印を押した。


「はいっ、ありがとうございます。では後程王都に寄付しておきますね。」


「頼んだ。じゃあ俺たちは行くよ。」


「またいつでも帰ってきてくださいね。バフォメットさんも待ってますから。」


「あぁ、また来るよ。」


 そしてギルドを後にして、いざ帰ろうかと思った時、ふとあることを思い出した。


「あ、そういえば……カイリちゃん、ちょっと聞きたいことがあるんだけどいいかな?」


「は、はひっ。」


「そ、そんなに緊張しなくてもいいんだけど……その、これからツンドライサに向かうんだけど、着替えとかって用意してるかい?」


「へ、お、お着替えですか?」


「あぁ、向こうはその恰好じゃ寒いだろうから、着替えとか上に羽織る服とかあるのかなって思ったんだけど。」


「ご、ごめんなさい。特にそんな用意は……。」


「ん、それならちょうどいいから、暖かい服を何着か買って行こう。」


「主、それならばワシの服もいくつかついでに見繕ってほしいのじゃ。この格好でも向こうでは少々冷えたのでな。」


「わかった。」


 エミルでカイリが着替えられる暖かい服を何着かと、レイの追加の暖かい服を購入して、馬車があるツンドライサの道中に戻るのだった。


この作品に対する感想、意見などなどお待ちしています。こうしたほうがいいんじゃない?とかそういったものは大歓迎です。単に面白くないとかそういった感想は豆腐メンタルの作者が壊れてしまいますので胸の内にとどめていただければ幸いです。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ