雪狼頭領バディー確保
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バイルが自分の娘のカイリを抱きしめている間に、俺は彼らが作っていたスープをその場にある調味料で少し味付けして完成させた。
「また助けられちまって、感謝するぜヒイラギ。」
「いいんですよ。それより、その子良かったら俺たちがツンドライサに連れていきますけど、どうですか?」
「いいのか?お前に頼めるなら安心だぜ。」
「ちょうど自分たちもツンドライサに向かっていた途中だったので、任せてくださいよ。」
そして改めて彼女を俺たちがツンドライサへと連れていくことをバイルと約束した。
「あ、これも良かったら兵士の人達と食べてください。」
「おっ、食いモンか助かるぜ。」
「白身魚にパン粉をまぶして油で揚げたものです。このソースで食べてください。」
俺は別の容器に移し替えたカツ用のソースを手渡した。
「わかった、こいつは後で兵士たちに配給しとくぜ。」
「あと、そこのスープも完成させておきました。」
「仕事が早ぇっての。何から何までありがとよ。」
「それじゃあ、俺はそろそろ戻りますね。」
「カイリのこと、どうかよろしく頼むぜ。」
「はい、それでは。」
またレイの移動魔法で俺達は別の場所へと移動する。今度移動してきたのはエミルだ。
「よっと、さてさて、今度はミースにアイツを預かってもらわないとな。」
またギルドへ向かい、扉をくぐると、そこでは厳重な拘束具をいくつも用意したミースが、フンスと鼻息を荒くしてこちらを待っていた。
「お帰りなさいですヒイラギさん。」
「ず、ずいぶん大量に拘束する道具を準備したな。」
「なんてったって、雪狼の頭領を拘束するものですからね!!逃げられるわけにはいきません。」
「確かにな。」
俺はマジックバッグから、ドーナがぎちぎちに縄で拘束した雪狼の頭領を引っ張り出して、床に転がした。
「あぐっ、クソが……いってぇな!!」
「雪狼の頭領……バディーに間違いありませんね。現時刻を以てあなたを拘束します!!」
「もうぎちぎちに拘束されてんだろうがっ!!いでででっ、丁重に扱いやがれよ……もがっ!?」
喚き散らす雪狼の頭領……名前をバディーというらしいが、そいつがミースによってさらに厳重な拘束具を取り付けられていく。もはや言葉を話すこともできないように、口に猿ぐつわのようなものまで嚙まされてしまった。
「よいしょ、まだまだ用意しましたけど一先ずはこんなところでいいでしょう!!」
パンパンと手を叩いて、拘束具の取り付けを一時的にやめるとミースがこちらに歩いてきた。
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