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転生料理人の異世界探求記(旧)  作者: しゃむしぇる
第2章

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血の盟約

ブックマークやいいね等とても励みになりますのでよろしくお願いいたします。


 突如として天から不気味な声が響いた。


「血の盟約?」


 その声が響いた直後、レスの亡骸に変化が起きた。血の魔法陣から不気味な光が出始めレスを包み込み始めたのだ。


 レスの体を不気味な光が覆い尽くすと、それはまるで心臓のようにドクドクと脈打った。そしてパン……と光が突然弾けると、そこから1体のおぞましい魔物が姿を現した。


《個体名レスを種族名()()()()()()()()()()に進化しました。》


 再び空から不気味な声が響く。そしてその声曰く進化したレスが口を開いた。


「さっきは世話になったな転生者。」


 こいつは不味い……俺の第六感が全力で死の危険を伝えてくる。だが、引くわけにはいかない。


 更に警戒を強め、レスの一挙手一投足を見逃さないように注視していた。しかし……。


「そんなに怯えるな、これでは戦いにならない。」


 と、唐突に後ろから声がした。


「ッ!!」


 バッと振り返るとそこにはレスが立っていた。音もなく、移動する瞬間も挙動も見えなかった。


「随分進化したみたいだな。」


「ククク、おかげさまでな。さぁ戦いを始めようか?」


 絶望の第2ラウンドの火蓋が切り落とされた。


「フッ!!」


 先に動かれたらまず避けることは不可能。ならこちらから仕掛けるしかない。そう踏んだ俺は、縮地で距離を詰め奴の水月に拳を叩き込んだ。


「どうした?」


「なッ!!」


 モロにくらっているはずだが、奴は平然としている。


「今度はこちらの番だな。」


 次の瞬間レスの右手がかき消えた。それとほぼ同時に俺の水月にレスの拳が深くめり込んでいた。


「ぐぶっ……ガハッ!!」


 一瞬で口のなかを血が満たし、それを吐き出した。強烈な痛みが腹部を襲っている。胃のあたりが焼けるように痛い……今ので胃がやられたらしい。


「ぐあぁっ!!ッツ!!」


 痛みを気合でこらえ構えをとり、レスを睨み付けた。


 奴の表情には格上特有の明らかな余裕と、歪な笑みが張り付いていた。


「ずいぶん痛そうじゃないか?これは情だ……今楽にしてやる。」


 まただ、また目の前からレスが消えた。同時に後ろから殺気を感じた時にはもう遅かった。


 首に襲いかかる強い衝撃……急速に意識が遠のく。


 だが、暗くなっていく意識の中……みんなの姿が何故かとても鮮明に浮かんできた。


(まだだ、俺がやられたらコイツはみんなを……。)


 ()()()()()()


「ッ!!ああ゛ッ!!」


 遠のく意識を気合で繋ぎ止める。そして反射的に体を動かし、衝撃を受けた方向へ体を回転させて攻撃の威力を流した。


「情をかけてやったというのに……そんなに苦しんで死にたいのか?」


「違うな、死にたいわけじゃない。お前には()()()()()()んだよ。…………師匠、アレ使います。奥義……()()


 俺は人間という存在が体にかけている鍵を解き放った。


この作品に対する感想、意見などなどお待ちしています。こうしたほうがいいんじゃない?とかそういったものは大歓迎です。単に面白くないとかそういった感想は豆腐メンタルの作者が壊れてしまいますので胸の内にとどめていただければ幸いです。

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