年貢の納め時
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尋問を終えたので俺はレイに頼んで、このボギー達をギルドに届けることにした。
「じゃあレイ、頼んだ。」
「承知なのじゃ!!」
レイの魔法で、俺と彼女はエミルへと移動した。そして縄に繋いだボギー達を連れてギルドへと向かう。
「さてと、ミースはいるかな。」
ギルドの入り口をくぐって中に入ると、そこではミースが事務作業をしながらお菓子を食べている光景を見ることができた。
「やぁミース、仕事の邪魔をしちゃって悪いんだが、山賊を捕まえたんだ。」
「さ、山賊ですか?」
「あぁ、今後ろで縄に縛ってる奴らなんだけど。」
ミースが俺が引き連れてる山賊雪狼のやつらを確認しに行くと、ボギーの姿を見てあっと声をあげた。
「あっ!!このハゲ頭にこの人相……山賊雪狼の副頭領のボギーっ!!」
「ハゲ頭で覚えてんじゃなぇぞこの野郎!!」
「うるさいです。よくもまぁさんざん今まで悪さしてくれましたねっ!!年貢の納め時です!!」
すると、ミースはなにやら特殊な手錠のようなものを山ほど持ってきて、ボギー達に取り付けていった。
「ヒイラギさんありがとうございます。この雪狼って山賊、逃げるのが上手くてなかなかギルドでも捕まえられてなかったんですよ。」
「もう少ししたら親玉も捕まえてくるからな。そこのボギーってやつが自分の命惜しさにべらべら喋ってくれたから、場所は特定してるんだ。」
「ホントですか!?それじゃあ厳重な拘束具用意しておきます。」
「あぁ、頼むよ。それじゃレイ、元いたところに戻ろう。」
「承知じゃ!!」
パンとレイが手を合わせると、俺たちの足元に魔法陣が現れ、再び移動魔法が発動した。まばゆい光に一瞬目を閉じると、次に目を開いたときには俺と彼女は、馬車があった場所へと戻ってきていた。
「よいしょただいま。」
「2人ともおかえり。」
「アイツらはミースにちゃんと手渡してきたよ。」
「まっ、年貢の納め時ってやつだねぇ。さんざん悪さしてたから、重い罰を受けるはずさ。」
「あぁ、でも肝心の親玉もしっかり捕まえないと壊滅にはならないから、抜かりないようにしないとな。」
掴まってる人たちのことも心配だ。すぐに奴がいるこの林の中にある洞窟へと向かうとしよう。
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