雪狼壊滅へ向けて
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ドーナの拳によって、スキンヘッドの男が吹っ飛ぶと、その男の足に師匠の体から伸びた触手が絡みつく。
「ふむ、なるほどこういう使い方はありだな。」
「ぐ……ぉぉ。」
逆さ吊りにしたスキンヘッドの男を目の前に、師匠はにやりと笑う。
「こうすれば一方的にボコボコにすることもできる。」
そう言いながら師匠がスキンヘッドの男の腹部へ、強い一撃を加えると、その男の意識は刈り取られた。
「さて、残っているのは、怖気付いた残党共か。柊、どうする?」
「できるだけ生け捕りにして、情報を吐かせましょうか。」
「承知した。」
そこからの制圧は速かった……。逃げ出そうとした奴らも含め、俺達のことを襲いに来た全員があっさりとドーナ達によって拘束されていた。
「山賊雪狼……ずいぶん今まで悪行を働いてたみたいじゃないかい。」
「やっぱりドーナは知ってたか。」
「ギルドに何回か討伐の依頼が舞い込んできてたからねぇ。その度に人員を派遣したけど、上手く逃げられてる。」
忌々しそうにドーナは説明してくれた。
「で、このハゲ頭の奴が雪狼の副頭領ボギー。こうやって襲ってくる実働隊の隊長だよ。」
「なるほどな。肝心のリーダーはどっかでふんぞり返ってるってわけか。」
「肝心の頭領なら、恐らくあの馬車に乗ってた人達から金を巻き上げる為に色々やってる頃じゃないかい?」
「そうか。」
これも運命の巡り合わせかな。その馬車に乗っていた人たちを助けるついでに、雪狼を壊滅させるか。
「よし、ドーナそのボギーってやつから情報を聞き出そう。」
「わかったよ。多分そう簡単に情報を吐くような奴じゃないけど、何とかやってみる。」
「大丈夫、それなら俺に考えがある。」
ちょうどたった今思いついた作戦だが、コイツをビビらせるにはちょうどいいものを思いついた。
「みんな、ちょっと集まってくれ。」
そして俺は一度みんなを集めて、先程思いついた作戦を伝えた。すると、面白がってランがくすくすと笑う。
「その作戦、人間じゃなくても怖がると思うわよ?」
「だからこそ効き目がある。それにあぁいう自分に自信があるやつは、体験したことのない恐怖を味わったほうが良い。」
さて、そうと決まればこいつが起きる前に準備をしておくか。
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