チャレンジは続く
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みんな各々飲み物を用意した所で、一つの食卓を囲んだ後早速いつもの挨拶をして食べ始めることにした。
「さ、それじゃあ食べよう。いただきます……。」
「「「いただきま〜す!!」」」
俺と師匠以外の面々が、これをどうやって食べるのか分からずに一拍置いていたので、俺はバリーズバーガーを手で掴んで豪快にかぶりついた。
「ん〜っ、バリーズのフライは身がフワッとしてて最高だな。淡泊だしタルタルソースとチーズによく合う。」
俺と同時に豪快にバリーズバーガーにかぶりついていた師匠も、美味しさに唸りながら食べていた。
すると、食べ方を理解した他の面々も俺たちと同じようにバリーズバーガーにかぶりつき始めた。
「これお魚さんだぁ〜っ!!」
シアは一口かぶりつくなり、尻尾をぴーんと立てて目をキラキラとさせている。他のみんなも美味しさに唸っている所を俺の膝の上で眺めていたメリッサは、嬉しそうに笑っていた。
「みんな…おいしそうに食べてくれる。」
「メリッサが手伝ってくれたおかげだな。さ、メリッサもそろそろ食べたほうがいいぞ?美味しいフライが冷めちゃうぞ?」
「うん…いただきます!」
小さい口でがんばってバリーズバーガーにかぶりついたメリッサは、嬉しそうに頬をゆるませた。
「ふふ…おいしい。」
「な、頑張って手伝った甲斐があるな。」
「うん。」
メリッサを撫でながら、俺達は今日の1日の原動力となる朝食をお腹の中へと収めるのだった。
◇
朝食を食べ終えた後、グレイスに馬車の装備をつけている最中、グレイスがあることを問いかけて来た。
「ヒイラギさん、昨日の夜抜け出してどこ行ってたっす?」
「ん?」
「とぼけたって駄目っすよ〜?昨日夜にお布団から抜け出したの知ってるっす。」
「あはは、バレてたか。」
どうやらあの時誰にも気づかれず抜け出せたつもりだったのが、グレイスにはバレていたらしい。
「実は昨日の夜から今朝にかけて、ちょっと例の川のヌシを狙って釣りをしてみたんだ。」
「やっぱりそうだったんすね〜。で、どうだったんすか?」
「大きい魚は釣れたんだけど、そのヌシってやつはお目にかかれなかったな。」
「やっぱり難しいんすかねぇ〜。」
「ま、この先ずっとこの川を北上していく感じだから、まだ機会はあるさ。」
また今度チャレンジしてみよう。ツンドライサまでの道のりはまだまだ長いからな。
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