お手伝いのご褒美
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バリーズの切り身にすべてパン粉をまぶした後、一緒に頑張ってくれたメリッサにさっそくご褒美をあげることにした。
「みんなが起きてくるまでまだ時間がある。少し休憩するぐらいの時間はあるな。メリッサ、そこに座ってていいぞ。」
「うん…わかった。」
メリッサに座ってもらったところで、俺は彼女の前に作り置きしておいたパウンドケーキを大きめに切って、一切れ置いた。
「はい、これが今回のご褒美だ。」
「これ…けーき?」
「そう、これはパウンドケーキって言う名前の、生クリームとかそういうものがトッピングされているケーキとはまた違う種類のケーキなんだ。」
「ぱうんどけーきっ!よくわからないけど…けーきならぜったいおいしい!」
「きっとメリッサなら気に入ってくれると思うよ。さ、食べてみてくれ。」
「いただきます!……あむ。」
フォークで少し切り取ってメリッサはパウンドケーキを口の中に運んだ。すると、幸せそうに顔をほころばせた。
「すごくおいしい…でもしってるあじ。」
「そのパウンドケーキにはメリッサからもらったハチミツを使ってるんだよ。多分知ってる味なのはそれだな。」
「はちみつけーき…ってこと?」
「あながち間違いじゃないな。メリッサがくれたハチミツをケーキに使いたいな~って思って作ってみたのがこれなんだ。」
「んふふ…これだいすき。まいにちたべたい。」
「あとでまた作っておくからな。」
今度はカップケーキなんてのも作ってみるか。あれならちょっと甘いものが食べたいって時に気軽に食べれる。
「じゃあメリッサはそこで食べててくれ。俺は今日の朝食を作っちゃうから。」
「んっ!まって…まって!」
メリッサは急いでパウンドケーキを口の中に詰め込んで、まるでリスのように頬をパンパンにしながら立ち上がった。
「おてつだい…するの!」
「そんなに急がなくてもいいのに。ありがとうなメリッサ。」
頑張ってくれるメリッサの頭を撫でて、また朝食づくりを再開することにした。
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