スネイクフィッシュ
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さっきの電気ナマズ……一応名前がバ《・》リーズっていうらしいのだが、魚の切り身をエサにすると、コイツしか釣れない。さっきから入れ食い状態となってしまっている。
もう朝食に必要な分ぐらいは釣れてしまっているし、この先釣れてもリリースするしかないんだよなぁ。
「う〜ん、魚の切り身じゃ駄目ってことか。」
そうなると、新しいエサを準備する必要があるな。
「何かエサになるようなものはあったかな……。パンとかじゃダメかな?」
以前パンで魚が釣れるという話を聞いたことがある。それをこの世界で実践してみよう。
「釣り針にパンをつけて……ほいっと。」
本当に釣れるのか疑問だが、一先ずこれで待ってみよう。と、そう思った矢先、ぐいんと釣り竿が強く引かれてつの字に曲がった。
「本当に来たっ!!」
これはさっきまでのバリーズとは全然違う引き方だ。きっと何か違う魚が釣れたに違いない。絶対に逃がすまいと力を込めながらも、慎重にこちらに引き寄せる。
「もう少しだ……。」
そして魚影が水面に映るぐらいまで引き付けたとき、食いついていた魚が自分からこちらに飛びあがってきた。
「キシャァァァッ!!」
「いぃっ!?蛇!?」
真っ黒な蛇体が大口を開けてこちらへと向かってくる。一瞬ビックリはしたものの、冷静になってとびかかってくる蛇体をぺシンと叩き落とした。
「びっくりしたなぁ。これ何なんだ?魚……ではなさそうなんだけど。」
びちびちと暴れまわる蛇のようなウナギのようなその生き物に向かって鑑定を使った。
「鑑定によると……名前はスネイクフィッシュ。血に毒があって、骨が多く複雑……なるほど本当にヘビみたいな感じなのかな。」
骨切りしたら食べれるとか……そういう種類だったりしないかな?
「一応確保だけしておこうか。」
ブリザードブレスで凍らせてスネイクフィッシュはマジックバッグの中に突っ込んでおいた。
「さぁて、まだまだ夜はこれからだ。」
俺はいろいろと創意工夫をこなしたエサを使いながら、まだ見ぬ川のヌシを釣り上げるために、朝まで寝ずに釣りに勤しむのだった。
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