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転生料理人の異世界探求記(旧)  作者: しゃむしぇる
新章 美味い物巡りの旅

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キックバトルバードの白湯スープ

ブックマークやいいね等とても励みになりますのでよろしくお願いいたします。


 解体して残ったキックバトルバードの骨を一度熱湯にくぐらせて、微細な血や表面上のぬめりなどを完璧に取り除く。


「そしたらこのキックバトルバードのガラと香味野菜をいくつか鍋に入れて、ゆっくりと火にかける。」


 出汁を引いている間に、今回の料理で使う野菜などを用意していこう。


「使う野菜は正直なんでもいいんだけど、今回はシンプルに白菜とキノコをいくつか……それとミクモから買った豆腐をいれよう。」


 切りものをしていると、キックバトルバードのステーキを食べ終えたグレイスが、出汁を引いている鍋の周りをぐるぐると飛び回っている。


「美味しそうな匂いがプンプンしてるっす~。この空間幸せっす~。」


「グレイス、涎は出汁にならないから入れないようにするんだぞ?」


「わかってるっす~。」


 そうして野菜と、今回のメイン食材であるキックバトルバードの肉を食べやすい大きさに切り分けた後、出汁の確認に向かった。


「ん、アクは思ったよりも少ないな。美味しい脂まで取り除かないように、慎重にアクだけを取り除こう。」


 丁寧にアクを取りながらしばらく煮込むと、黄金色の脂が表面に浮きあがった、少し白濁したスープが完成した。


「ここからは俺のアレンジだ。」


 香味野菜を取り出して、スープの中にキックバトルバードのガラだけ残したら、鍋底に沈んでいるそれを粉々に砕いていく。鶏白湯スープを作る工程と同じだな。


「普通のニワトリよりも骨が硬いから砕くのが大変だな。」


 だが、ここで骨を砕くことによって、骨の中にある旨味まで全てスープの中に溶けだすのだ。手抜きはできない。そうして念入りにキックバトルバードの骨を粉々にした後、一度ポコッとスープを沸かせたら、細かい骨がスープに残らないように、目の細かい布を使って裏漉ししていく。


「よっし、キックバトルバードの白湯スープ完成っと。」


 真っ白に白濁したそのスープを味見してみると、上品ながらも力強く濃厚なキックバトルバードの旨味が口いっぱいに広がった。


「はぁ~……良い出汁だ。これだけでも十分美味しいけど、少しだけ塩を入れて味を引き締めようか。」


 白湯スープに気持ち程度の塩を入れて、味を引き締め、今一度味見して確認する。


「……よし、完璧だ。それじゃあ仕上げに入ろう。」


 キックバトルバードの白湯スープが完成したところで、俺は今日の夕食の仕上げに取り掛かるのだった。


この作品に対する感想、意見などなどお待ちしています。こうしたほうがいいんじゃない?とかそういったものは大歓迎です。単に面白くないとかそういった感想は豆腐メンタルの作者が壊れてしまいますので胸の内にとどめていただければ幸いです。

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