表示調整
閉じる
挿絵表示切替ボタン
▼配色
▼行間
▼文字サイズ
▼メニューバー
×閉じる

ブックマークに追加しました

設定
0/400
設定を保存しました
エラーが発生しました
※文字以内
ブックマークを解除しました。

エラーが発生しました。

エラーの原因がわからない場合はヘルプセンターをご確認ください。

ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
転生料理人の異世界探求記(旧)  作者: しゃむしぇる
新章 美味い物巡りの旅

この作品ページにはなろうチアーズプログラム参加に伴う広告が設置されています。詳細はこちら

1192/1270

キックバトルバードの報復

ブックマークやいいね等とても励みになりますのでよろしくお願いいたします。


 馬車が囲まれていることを悟ると、ドーナやラン、レイ、師匠までもが馬車から降りて四方に散らばった。


「ドーナ、そういう情報は前もって欲しかったかもな。」


「何言ってんだい、最後までアタイの話を聞かずに飛び出していったのはヒイラギだろ?」


「……反論の余地もございません。」


 反省していると、ランがこちらに届く声であることを問いかけてきた。


「ねぇヒイラギ〜、この鳥美味しいのかしら?」


「わからん、でも市場に出回ったことはあるらしいから、もしかすると……。」


「はいは〜い、つまり美味しいかもってことね。ワタシ、鳥の料理は大好物なんだから……一匹も逃さないわよ。」


 俺と同じく、目の前のキックバトルバードが最早食材にしか見えていない様子のラン。そんな彼女に、ドーナが一声かけた。


「ラン、久しぶりにどっちが多くこいつらを倒せるか……勝負するかい?」


「いいわね、臨むところよっ!!」


 するとランとドーナは自分から、キックバトルバードの群れの中へと突っ込んでいく。


 まぁ、あの2人なら問題はないだろう……。そう安心して見守っていると、師匠にポンと肩を叩かれた。


「では私達は、あの2人をすり抜けてきた奴らを相手にするか。」


「ワシの魔法で全て消し去っても構わんぞ?」


「食べたかったら頑張って気絶させるなりしてくれ。」


「むぅ、そう言われると弱いのじゃ。美味いものは食いたいしのぉ……。」


 うむむ……と唸っているレイへ、一匹のキックバトルバードが蹴りを繰り出した。しかし、彼女に届く前に何か硬いものに阻まれて、その蹴りはビタリと止まる。


「悩んでいる時に蹴りを入れようとするとは、なかなかどうして無礼な奴じゃな。」


 レイは閉じていた目を薄く開き、そのキックバトルバードを睨みつけると、次の瞬間キックバトルバードの首と胴が、まるで空間を切り取られたように分かれた。


 それを見ていた師匠が目を輝かせる。


「そういう風にカッコよく、華麗に魔法を使えれば良いのだがなぁ。」


「シズハは我が主と違い、魔力の扱いが下手糞故に無理じゃな。」


「ぐぐ……仕方がないだろう。私は柊と違って、この世界で魔法に触れた期間が短いのだから。」


「それは言い訳にはならんのぉ〜。才は才じゃ。」


 師匠の目の前でこれでもかと、色々な魔法を使ってキックバトルバードを倒してみせるレイ。その横で師匠は悔しそうにしながら、自分の武術でキックバトルバードを倒していた。


 うん、これは俺の出番はないな。



この作品に対する感想、意見などなどお待ちしています。こうしたほうがいいんじゃない?とかそういったものは大歓迎です。単に面白くないとかそういった感想は豆腐メンタルの作者が壊れてしまいますので胸の内にとどめていただければ幸いです。

評価をするにはログインしてください。
ブックマークに追加
ブックマーク機能を使うにはログインしてください。
― 新着の感想 ―
このエピソードに感想はまだ書かれていません。
感想一覧
+注意+

特に記載なき場合、掲載されている作品はすべてフィクションであり実在の人物・団体等とは一切関係ありません。
特に記載なき場合、掲載されている作品の著作権は作者にあります(一部作品除く)。
作者以外の方による作品の引用を超える無断転載は禁止しており、行った場合、著作権法の違反となります。

この作品はリンクフリーです。ご自由にリンク(紹介)してください。
この作品はスマートフォン対応です。スマートフォンかパソコンかを自動で判別し、適切なページを表示します。

↑ページトップへ