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転生料理人の異世界探求記(旧)  作者: しゃむしぇる
第5章

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旅支度②

ブックマークやいいね等とても励みになりますのでよろしくお願いいたします。


 エノールに一番大事な馬車を任せるとして、あと旅に必要なのは……と考えたとき、必要なのは人数分の寝具だという事に気が付いた。


 ハウスキットの中のテーブルやソファーを片付けて、布団を敷いて寝るにしても、今のままじゃ布団の数も足りないし、これから来るらしい寒期というものに備えて、暖かい布団を買っておかないと。


「よし、それじゃあ次は、寝具を買いに行くぞ。」


「ワタシ、旅をするならヒイラギと一緒の寝床じゃなきゃイヤよ。」


「アタイもだよ。それに他のみんなだって同じことを言うと思うよ?」


「まぁ2人がそう言うのはわかってたんだけど、寒くなった時に暖かくて厚い布団が必要だからさ。それを買いに行くってわけだ。」


「あら、それならそうと言ってくれればいいのに。ちょっと不安になっちゃったわ。」


「さ、そういうわけで暖かい寝具を買いに行くぞ~。」


 そして獣人族の国で暖かい寝具を()()()()全員分揃えてから、俺たちはエルフの国へと戻った。


「うん、よし。これで一応旅の支度は済んだかな。」


 後は、もしもの時のために食料を買い込んでおけば問題ないかな。旅の準備を整え終えて、屋敷へと戻る途中で、ランがポツリと呟いた。


「また旅に出るのもいいけど、落ち着いたらエミルにあるワタシ達のお屋敷で、ゆ〜っくり過ごしたいわね。」


「そうだな、この世界を巡り尽くしたら……あの屋敷でゆっくりしよう。」


 そうなると、俺達がいない間あそこを管理してくれる人を探さないと……。やることがもう一つ増えたな。


「もう一つ、やっておかなきゃいけないことを見つけたから、ちょっとまた出かけてくるよ。2人は休んでてくれ。」


「わかったよ。」


「気をつけていってくるのよ〜。」


「あぁ。」


 2人と別れて俺は転送の結晶を握りしめてエミルへと飛んだ。そして、真っ先にギルドへと向かう。


「ミースいるかな。」


 ギルドの扉を開けて中に入ると、そこでは相も変わらずウォータードラゴンが爆食していた。


「おっ、相変わらず食べてるなベール。」


「あ、人間さんこんにちは〜。」


「ミースどこにいるかって、知らないか?」


「ミースさんならお菓子を買いに行ってると思いますよぉ〜。」


「そっか、じゃあもうちょっとで帰ってくるかな。ここで待たせてもらっても良いかな?」


「もちろんいいですよぉ〜。」


 食べ物を口いっぱいに含みながら、満面の笑みを浮かべるウォータードラゴンの横に座り、お菓子を買いに行ったミースを待つのだった。


この作品に対する感想、意見などなどお待ちしています。こうしたほうがいいんじゃない?とかそういったものは大歓迎です。単に面白くないとかそういった感想は豆腐メンタルの作者が壊れてしまいますので胸の内にとどめていただければ幸いです。

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